ー日常ー街の住人達【4】

ー池袋界隈ー

ミハイル「日本は四季のある場所と聞いていたが十分暖かいな」

チコ「今年は暖冬らしいですから」

ミハイル「弾道?ミサイルか?」

チコ「暖冬」

ミハイル「談合か。僕もよく参加するぞ。」

チコ「だ・ん・と・う!」

ミハイル「団子は好きだ」

チコ「どんな耳しとるんだ!!」

ミハイル「こんな耳だ」
スッ

チコ「機能してない耳だったら千切って捨ててしまえ!」

ミハイル「そうか」
ぶちっ!ぽいっ!
【耳】
チコ「えっ…きゃー!!」

ミハイル「今時そんなおもちゃでキャーキャー騒げるんだから学生はアホだといわれるんだろうな」

チコ「こ、このガキ……」

ミハイル「あーーっ!」
だだっ!

チコ「なっ、ちょ、なに?!」

ミハイル「----っんだ、小銭かと思ったらおもちゃのメダルだった」

チコ「はぁはぁ……な、なにごとかとおもったら……急に走り出さないでください!」

ミハイル「馬鹿をいえ!お金が落ちてるとわかったら走り出して飛びつくのが普通だろ!!」

チコ「みっともないわ!!」

ミハイル「見てくれなんぞ気にするか!僕はお金が大好きなんだー!!」

チコ「叫ぶな!」

ミハイル「のどが渇いたからどこかの店に入ろう。小腹も空いたし」

チコ「っ……こ、この野郎…。」

ミハイル「……」
すたすた

チコ「ちょっと、どこでもいいじゃないですか」

ミハイル「……」
すたすた

チコ「聞いてるますか!!」

ミハイル「……むっ、ここだ!」
ぴたっ

チコ「って、普通のお店じゃないですか。これだったらさっきから何件も……」

ミハイル「馬鹿者ここが一番いい店だ」

チコ「一番?」

ミハイル「一番安い」

チコ「……いっときますけどおごりませんよ」

ミハイル「ケチ」

チコ「お前にだけは言われたくない!!」

店主「らっしゃーい」

ミハイル「一番安くて一番量の多いものをくれ」

店主「そんな注文のされ方は店を出して初めてだ……。」

チコ「すいません、すいません」

ミハイル「なにをそんなに謝っている。そうだ、ひとつ面白い話をしてやろう。」

チコ「はぁ……」

ミハイル「ある病院の婦長さんから聞いた話だ。」


~~

婦長『こちらの病室です』

少女『フランシーヌ、思ったよりずっと元気そうねよかった』

フランシーヌ『あたし……もうバレーはできないかもしれない』

少女『えっ、フランシーヌそれってまさか……』

フランシーヌ『頻度バスケ部に移るから』

少女『あ、ボールの方か』

~~

ミハイル「ギャハハハハッ、なっ、なっ!面白いだろ?」

チコ「ハハハ、オモシロイ、オモシロイ」
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