ー日常ー街の住人達【4】

ー小鳥遊邸:庭ー

吉音「ドウドウ、ドウドウ」

銀シャリ号『ブルル!』

ゆうな「馬ってやっぱり大きいね」

ゆえ「なまえがおいしそう……」

吉音「お米みたいに白くて綺麗でしょ!」

ゆえ「ばにく……」

銀シャリ号『ブル?!』

黒奈「しかし、庭先に馬がいるのってなんかスゴイ絵面だ」

白奈「確かに」

ゆうな「うちの庭と玄関は不思議だという噂があるから」

黒奈「げんかん?」

ゆうな「たまに不思議な来客があるの」

白奈「例えば?」

ゆえ「このまえはしんぷさんがきてた……」

吉音「へー、神父さんって何しに来たの?」

ゆうな「道に迷ったみたい」

黒奈「道を聞きに来ただけか」

ゆうな「カッコいい人だったよね」

ゆえ「うんうん、かっこよかった……」

吉音「へー、どんな感じのひと?」

ゆうな「金髪で顔に傷があって丸眼鏡のひと」

黒奈「それ、ヤバい人じゃん」

ゆうな「「暴力を振るって良い相手は悪魔(バケモノ)共と異教徒共だけです」って教えてくれたよ」

白奈「。「聖堂騎士(パラディン)」「銃剣(バイヨネット)」「天使の塵(エンジェルダスト)」「殺し屋」「首切り判事」「リジェネレーター(再生者)」」

ゆえ「あんでるせんしんぷちょうかっけぇ……」

白奈「凄い眉毛の神父が来たのかと思った」

ゆうな「たぶん、天国目指してるよ」

吉音「ちなみに庭で起こる不思議なことって?」

ゆうな「はぐれメタルが走り去る」

黒奈「それは十中八九お前の仕業だろ」

ゆうな「……へへ」

黒奈「笑って誤魔化すな」

吉音「あっ!」

ゆうな「どうかした?」

吉音「お腹すいた!」

ゆえ「わたしも……!」

白奈「ほら、黒奈も参加しないと」

黒奈「どういう意味だ。」
ゲシッ!
白奈「あうち!」

ゆうな「コラーッ 2人ともやめなさ~~~いッやめなさいーッ!! 暴力を友達にふるうなんて……いけません!!そんなことでは2人とも天国に行けませんよ!!いいですか?暴力を振るっていい相手は悪魔共(化け物ども)と異教徒共だけです」

黒奈「さっそく使わなくていいから」

白奈「さらにいうとゆうなの傍に化け物いるし」

ゆうな「デモンはセーフ。生き物ではないから」
デモン『……』
うごうご

ゆえ「え゛ぇぇい゛ぃめん゛っっ……!!」

黒奈「若本節炸裂すな」

白奈「プッチといいアンデルセンといいゆえは神父が好きだなぁ」

駒狸「みなさん、おやつにおにぎり沢山握りましたよ」
 
吉音「おにぎりー!」

ゆえ「はくまいじゃー……!」

黒奈「飛びかかる獣……」
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