ー日常ー街の住人達【3】
ー小鳥遊邸:道場ー
楓子「ふむ……私としたことが……。」
駒狸「あれ、デコさんどうかしましたか?」
楓子「ああ、駒狸殿、お掃除ですかやよ」
駒狸「はい。そのつもりだったんですけど……お使いになりますか?」
楓子「いや、大丈夫ですやよ。ちょっと探し物をしていただけですやよ。」
駒狸「探し物ですか?」
楓子「はいやよ。雪月花を探して……」
駒狸「雪月花なら…」
楓子「ああ、これは本物の雪月花ですやよ。探しているのは模造刀、レプリカの雪月花ですやよ」
駒狸「なるほど……ないんですか?」
楓子「はいやよ。一本ここにしまっておいたと思ったんですがやよ」
駒狸「そうなんですか」
楓子「うーん、困りましたやよ」
駒狸「他に予備はないんですか?」
楓子「京都に戻れば……あ」
駒狸「どうかしました?」
楓子「いえ、ちょっと心当たりがありましたやよ。少し出かけてきますやよ」
駒狸「分かりました。気をつけて。」
~~
ー小鳥遊コンツェルンー
寿「いらっしゃい」
楓子「近藤殿、ご無沙汰していますやよ」
寿「あなたから電話があるなんて珍しくて驚きましたよ」
楓子「それでどうでしたかやよ?」
寿「はい、ちゃんと一振り、私が預かっています」
楓子「ああ、良かったですやよ。じやあ、返していただけますかやよ」
寿「もちろん。ですが、せっかくここまで来たんです。お茶でも飲んでいきなさい」
楓子「では、お言葉に甘えて……」
寿「といっても、私の宿直室でですけどね」
楓子「相変わらず泊まり込んでいるんですかやよ?」
寿「ええ、ほとんど我が家として私物化しています」
楓子「近藤殿ならいくらでも良い場所を借りられる気がしますがやよ」
寿「はっはっは、いらいい家でも私一人だと持て余してしまいますからね。ここの宿直室がちょうどいい狭さなんですよ。それに、すぐ側が仕事場なのも悪くない」
楓子「むしろ、働き過ぎてはないですかやよ?」
寿「社長にくらべれば私の仕事など大したことないですよ」
楓子「なるほど……私も見習わないとダメですやよ」
寿「仕事も結構ですがあなたはもう少し自分の時間を持ちなさい」
楓子「持ってますやよ?」
寿「もっているひとが刀を取りに来たりしませんよ」
楓子「これは大事なものですからやよ。」
寿「まぁ、いいですけどね。ところで、坊ちゃんはお元気ですか?」
楓子「元気ですやよ。ただ、最近ナメクジを見てよく悲鳴を上げてますやよ」
楓子「ふむ……私としたことが……。」
駒狸「あれ、デコさんどうかしましたか?」
楓子「ああ、駒狸殿、お掃除ですかやよ」
駒狸「はい。そのつもりだったんですけど……お使いになりますか?」
楓子「いや、大丈夫ですやよ。ちょっと探し物をしていただけですやよ。」
駒狸「探し物ですか?」
楓子「はいやよ。雪月花を探して……」
駒狸「雪月花なら…」
楓子「ああ、これは本物の雪月花ですやよ。探しているのは模造刀、レプリカの雪月花ですやよ」
駒狸「なるほど……ないんですか?」
楓子「はいやよ。一本ここにしまっておいたと思ったんですがやよ」
駒狸「そうなんですか」
楓子「うーん、困りましたやよ」
駒狸「他に予備はないんですか?」
楓子「京都に戻れば……あ」
駒狸「どうかしました?」
楓子「いえ、ちょっと心当たりがありましたやよ。少し出かけてきますやよ」
駒狸「分かりました。気をつけて。」
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ー小鳥遊コンツェルンー
寿「いらっしゃい」
楓子「近藤殿、ご無沙汰していますやよ」
寿「あなたから電話があるなんて珍しくて驚きましたよ」
楓子「それでどうでしたかやよ?」
寿「はい、ちゃんと一振り、私が預かっています」
楓子「ああ、良かったですやよ。じやあ、返していただけますかやよ」
寿「もちろん。ですが、せっかくここまで来たんです。お茶でも飲んでいきなさい」
楓子「では、お言葉に甘えて……」
寿「といっても、私の宿直室でですけどね」
楓子「相変わらず泊まり込んでいるんですかやよ?」
寿「ええ、ほとんど我が家として私物化しています」
楓子「近藤殿ならいくらでも良い場所を借りられる気がしますがやよ」
寿「はっはっは、いらいい家でも私一人だと持て余してしまいますからね。ここの宿直室がちょうどいい狭さなんですよ。それに、すぐ側が仕事場なのも悪くない」
楓子「むしろ、働き過ぎてはないですかやよ?」
寿「社長にくらべれば私の仕事など大したことないですよ」
楓子「なるほど……私も見習わないとダメですやよ」
寿「仕事も結構ですがあなたはもう少し自分の時間を持ちなさい」
楓子「持ってますやよ?」
寿「もっているひとが刀を取りに来たりしませんよ」
楓子「これは大事なものですからやよ。」
寿「まぁ、いいですけどね。ところで、坊ちゃんはお元気ですか?」
楓子「元気ですやよ。ただ、最近ナメクジを見てよく悲鳴を上げてますやよ」