ｰ小鳥遊邸:庭ｰ

ゆうな「ふー、寒くなってきたね」

ゆえ「さむくなってきた……」

コカトリス『ピーピー!』

ゆうな「コカトリスは元気だね」

コカトリス『ピーピー!』

ゆうな「ほら、餌だよ」

コカトリス『コッコッ』

ゆえ「ふつうにきゃべつたべてるね……」

ゆうな「鳥だからね」

コカトリス『コッコッ』

ゆうな「さて、それじゃあ、今日も召喚獣を増やしますか」

ゆえ「うい、むっしゅ……」

ゆうな「今日はちゃんと考えてきたよ」

ゆえ「さすがおねーちゃん……」

ゆうな「ふふっ。でも、多分危ないから……」

ゆえ「だいじょうぶだ、もんだいない……」

ゆうな「さすが、ゆえは頼もしい!」

楓子「コホン」

ゆうな「!!」

ゆえ「!!」

楓子「お嬢さん方、危ないということを見す見す放置するわけにはいかないですやよ。」

ゆうな「危なくないよ。」

ゆえ「ちょーあんぜん……」

楓子「そんな言い訳が通じるとお思いですかやよ?」

ゆうな「お父さんが言ったらそれで納得するのに」

楓子「それはまぁ、やはり師匠とお嬢さん方では色々と違いがありますからやよ。」

ゆえ「じゃあ、でこちゃんもてつだって……」

楓子「ふむ……具体的には何を?」

ゆうな「今からここにモンスターが現れるから3つのことをして欲しいの」

楓子「モンスター?3つのこと?」

ゆうな「殺さず」「適度に弱らせて」「捕獲する」」

楓子「ふむ……よく分かりませんが。「敵を瀕死にさせる」ということですねやよ」

ゆうな「うん」

ゆえ「それとおねえちゃんをまもる……」

楓子「私の仕事はお二人を守ることですやよ。」

ゆうな「グッド!それじゃ……召喚!」

小型肉食獣『グルルツ!』

楓子「二足歩行の……肉食獣?」

ゆうな「極東出身のオウガテイルさんです」

オウガテイル『ゴフツ!!』

楓子「ふむ……鋭角に発達した牙に刃物のような尾、直撃を受けるのは遠慮したいやよ。」

ゆえ「わたしがとりおさえよう……」

楓子「いやいや、この楓子が居てゆえお嬢さんやゆうなお嬢さんに先陣を切らせたら師匠に顔向けできませんやよ。」

オウガテイル『ガァッ!』

ゆえ「でこちゃんうえっ……!」

楓子「小鳥遊流柔剣術……ざらめ雪」
スッ……
斬!斬ッ!ボキッ!

オウガテイル『グギャァッ!』
ドザッ!

楓子「おっと……やはり木刀だと折れてしまいましたやよ。やはり、これからはレプリカでも「雪月花」の方を装備しておかないと」

オウガテイル『ぐ、グゥッ…』

ゆえ「あ、ちゃんといきてる……」

ゆうな「おー、デコちゃん何気にやっぱり凄い!捕獲!」

オウガテイル『ウウゥー!』

ゆうな「オウガテイルゲットだぜ!」

ゆえ「いえーい……!」