ｰ池袋界隈ｰ

金髪の男「……」
丸坊主の男「……」
茶髪の男「……」

崇「……っで?」

紅「はい、何かコイツらボーリング場で揉めててたんです。」

崇「ほう。」

紅「それでそこでバイトしてるS・ウルフのメンバーがヘルプ連絡入れてきたんでちょうど近くに居た俺が出向いて……ボコりました。」

金髪の男「……」
丸坊主の男「……」
茶髪の男「……」

崇「ふぅん…。」

紅「何かコイツら常習犯らしいです。」

崇「常習犯?」

紅「騒ぐ、暴れる、絡む、汚す」

崇「典型的な馬鹿、か」

紅「そうなりますね。」

金髪の男「……」
丸坊主の男「……」
茶髪の男「……」

紅「どうしますコイツら?」

崇「免許なり学生証なり抜いて捨てとけ。」

紅「うっす。」

金髪の男「か、勘弁してくださいよ」

紅「え、しないけど?」

丸坊主の男「ちょっと騒いでただけだろ」

紅「……」
ゴッ!

丸坊主の男「ぐぇっ!」

紅「勘違いすんなよ。ちょっととか、どうとかどうでもいいんだよ。お前らがS・ウルフの縄張りで騒いでたのが問題なんだ」

茶髪の男「な、なんでもしますから、ホント許してください。」

紅「だから……」

崇「待て」

紅「はい?」

崇「なんでも、といったな?」

六花「いゆー、特には……しいていうなら、店の前の掃除?」

崇「だ、そうだ。やれ」

金髪の男「は?」
丸坊主の男「は?」
茶髪の男「は?」

崇「……同じことを二度いわせるな」

紅「ほら、とっとと始めないと埋められるぞ」

金髪の男「!?」
丸坊主の男「!?」
茶髪の男「!?」

六花「ほい、道具」

紅「逃げるなよ。」

六花「……なんなんです、アレ?」

崇「なんでもしたいというから働かせてる」

六花「新しい子分?」

崇「まさか。やつらが何でもしたいというから、こき使ってやってるんだ。」

紅「ここの掃除終わったらどうします?」

崇「鈴猫のところ、次は千夜のところでいいだろう。その後は……」

紅「その後は?」

崇「ラスタの床から便所まで隅々掃除させたらいい」

紅「分かりました」

六花「ってか、結局なにしたんです?アレ」

紅「ボーリング場でバカ騒ぎ」

六花「あらら」

崇「くくっ、本当に馬鹿だな。」

六花「ですねー」

崇「しかし、平和だ」

紅「そっすねー。」

六花「あ、ついでにそこの段ボール処理もいいー?」

崇「ああ、やらせろ」

紅「ほーら、急げよー。」