ｰ小鳥遊邸:大広間ｰ

ゆうな「ハッピー……ターン!」

ゆえ「さくさくです……!」

黒奈「のっけから飛ばしてやがる。」

白奈「しかもハッピーターンを三枚重ねで食べるとは贅沢!」

ゆえ「でも、ぽてちとかはいちまいずつたべるほうがすきです……」

黒奈「なら、なぜやった…。」

ゆえ「てんしょん……」

白奈「だろーね。」

ゆうな「ブローネ。」

黒奈「髪染めはいいから。」

ゆうな「じゃあ、ハロウィンなので……新しい仲間を紹介しよう。この子です」

コカトリス『ぴーぴー!』

黒奈「ハロウィン関係ない…………って、鳥?」

白奈「鳥だね。」

ゆうな「お父さんからもらった。」

黒奈「鶏の雛?」

白奈「つまりはヒヨコ」

ゆえ「こかとりす……」

白奈「ん?」

ゆうな「コカトリス」

黒奈「雄鶏とヘビとを合わせたような姿の、伝説上の生き物の?」

ゆうな「そうそう。」

白奈「どうみてもヒヨコ」

ゆうな「雛だからね。」

ゆえ「おおきくなったらせきかぶれす、せきかにらみ、せきかこうげき、せきかまつりだよ……」

黒奈「場合によっちゃ即死攻撃より嫌だ」

白奈「逆に石化耐性ガバガバの相手は瞬殺」

ゆえ「おねーちゃんのみらいのしもべ……」

黒奈「僕(しもべ)って言ったな」

ゆうな「私ことゆうな護衛ランキング一位はデモンなんだけど、正確に言うとデモンしかいないからね。はやく、マーズランキングばりに増やしていきたい。」

黒奈「何百位まで作る気だ」

白奈「そして、本気でマーズ支配できるよ」

ゆうな「ふふっ、侵略だ」

ゆえ「しんりゃくしんりゃくしんりゃく……」

黒奈「どこぞのイカの娘か」

ゆうな「手始めにお菓子を侵略しようか」

白奈「あ、ここでようやくハロウィンの話にもどった」

ゆうな「駒狸さんを驚かせてお菓子を手に入れる!」

ゆえ「おー!」

駒狸「呼びました?」

ゆうな「ふふっ、トリックオ……」

駒狸「今日のおやつはモンブランと大学芋ですよ。黒奈ちゃんと白奈ちゃんも皆で一緒に食べてくださいね。」

黒奈「ありがとう」

白奈「ありがとう」

駒狸「飲み物は何がいいですか?」

ゆうな「えーと、お茶で」

ゆえ「ぎゅーにゅー……」

黒奈「お茶でいいです」

白奈「私も」

駒狸「はい、分かりました。」

ゆうな「……トリックオアトリート!」

黒奈「遅いし」

ゆうな「だって、あんな優しい人を驚かせないよ!!」

黒奈「別に驚かす行事ではないから…」

ゆえ「もんぶらんにだいがくいもじゅるる……」

白奈「ヨダレがヤバい」