ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋:和龍軒ー

氷室「すっかり寒くなってきましたね。」

千夜「そっすね。ラーメンでいいですか?」

氷室「しっかりお腹すいてるのでチャーハンとからあげもお願いします。」

千夜「うっす」

紅「うーす」

千夜「……」

あずみ「いらっしゃいませ」

氷室「どうも」

紅「あ、どもっす。隣いいっすか?」

千夜「他に席いくらでも空いてるだろ」

氷室「いいですよ。どうぞ。」

紅「あざっす。和龍すぺしゃる大盛りで」

千夜「ちっ」

氷室「千夜君の態度がこれでもかってぐらい……ですね」

紅「いつものことっすよ。それでもちゃんと作ってくれるし問題ないよな」

千夜「ふん」

あずみ「ふふっ」

氷室「崇は元気ですか?」

紅「えぇ、もちろん」

氷室「ですよね。まぁ、崇が体調を崩すイメージが湧きませんし」

紅「そうっすね。ってか、俺も崇さんが体調崩してたっていう記憶がないっすわ。怪我とかはもちろん……ってか、顔色の良しあしが分からない?」

氷室「疲れていても絶対に外に出さない人ですからね。まぁ、それを差し引いても疲労しているっていうのがないですから」

紅「分刻みで動いてる人とはマジ思えねっすよ」

氷室「都知事か何かでしたっけ崇って?」

紅「池袋の王さまではあるんで都知事より上ですよ」

氷室「あはは、そう来ましたか」

紅「うちのチームもゆるキャラとかいりますかね」

千夜「アホか」

氷室「ゆるキャラ……ですか」

千夜「いや、なんでちょっと食いついてるんすか」

氷室「いや、面白そうなので」

紅「うちならやっぱり狼?」

氷室「動物でなくても無機物や食べ物の擬人化とかもありのますよ?」

紅「ブナッシーとか」

千夜「ふなっしーだろ。なんだブナって」

紅「ブナってなんだっけ?」

氷室「ブナの木という植物ならありますよ」

紅「じゃあ、それで」

千夜「お前馬鹿だろ」

紅「冗談だよ」

あずみ「池袋でゆるキャラみたいなのなら池フクロウがいませんか?」

千夜「ああ、そうですね。」

紅「じゃあ、やっぱり狼だな。フクロウを狩るだろうし」

千夜「ゆるくねぇな」

氷室「まぁ、実際ゆるキャラといいつつ全然ゆるくないですからね。」

紅「一時ふなっしーとか飛ばされたり海にしずめられたりしてたしな」

千夜「あれはハードだろうな…」

紅「でも、元祖は……緑の怪物と赤いもじゃもじゃだよな?」

千夜「それはそもそもゆるキャラじゃねぇ」
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