ー日常ー街の住人達【3】

ー小鳥遊邸:大広間ー

真桜「今日は曇りか、なの。」

駒狸「そうですね。」

恋「天気予報では雨じゃが。降ってくるのかのう。」

真桜「やれやれ、洗濯物は部屋干しかなの。」

駒狸「そうですね。」

恋「昼食はどうするかの」

真桜「冷たいものがいいなの」

恋「温かいものではなくて……?」

真桜「別に真桜だけ冷たいものでいいなの」

駒狸「なら、おうどんにしましょうか。冷たいのと暖かいので」

真桜「まぁ、昼はともかく先に朝飯なの。そろそろ……」

ゆうな「おあよぉー」
白巳「むにゃむにゃ…」

ゆえ「おはよー……」

駒狸「おはようございます。」

恋「目が半分閉じとるぞ」

ゆうな「お布団が私を抱きしめて離そうとしないのぉー」
白巳「しゅぴぴ」

ゆえ「やーん……」

恋「やーんはおかしい」

駒狸「ふふっ、お布団が恋しくなる時期になってきますね。」

真桜「真桜はタオルケットだけで充分なの。」

恋「さすがにそれは肌寒いじゃろ」

真桜「快適なの。」

恋「……」

ゆうな「お父さんは毛布増やしてたよ」
白巳「すぴーすぴー」

ゆえ「こたつのじゅんびもかんがえてるっぽい……」

恋「悠は悠で冬供えが早すぎる」

真桜「ゾッとするなの」

ゆうな「部屋一枚挟ん極暑と極寒地帯」
白巳「くぅくぅ」

駒狸「寒がりさんと暑がりさんですからね。」

恋「間を取れんのか」

真桜「うるせーなの」

ゆえ「おなかすきました……」

駒狸「ご飯にしましょうか。」

ゆえ「してくださいませ……!」

ゆうな「私は今日パンで」
白巳「はっ!?」

ゆえ「しっかりごはんで……」

駒狸「はい、すぐに準備しますね。」

恋「白巳も起きたようじゃな」

白巳「……すぅすぅー」

ゆうな「そして眠った」

恋「相変わらずいつ起きとるのかわからん奴じゃな」

真桜「害はないんじゃ。好きなだけ寝かせとけばいいなの」

恋「そういう問題かのう?」

ゆうな「判断は買いが有るか無いか」

真桜「大事なことなの。」

恋「まぁ、究極的に言えばそうじゃがな」

ゆえ「れんちゃんもがいはないようかい……」

ゆうな「座敷童もどき」

恋「もどきを着けるでない!」

真桜「ま、しっかりと働くなら妖怪だろうと何だろうといいなの」

恋「ホント、コヤツはコヤツでシビアな幼女じゃ」

真桜「家庭的といって欲しいなの」

ゆうな「ひゅー、家庭的ー!」

ゆえ「すてきー……!」

真桜「そういうおべっかはいいなの」

ゆうな「ほーい」

ゆえ「はーい」
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