ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋:ファミレスー

神姫「暑くてやってらんないわ」

京「ファミレスは涼しい」

神姫「出たくなくなるわね。」

京「己は走り出したい」

神姫「やめて」

京「わかった。」

神姫「ああでも」

京「でも?」

神姫「宿題が終わったら残りの休みは好きにしていいわ」

京「終わる気がしない」

神姫「堂々とそう言うこといわなで」

京「まぁ、頑張る」

神姫「気合だけは人一倍……五倍はあるのにね。」

京「おう!」

神姫「……とりあえず、頑張りなさいね」

京「うん!」

メフィスト「やっぱり日本の夏は暑いデスねー」

冥「四季があるところが日本のいいところですナ」

神姫「……えっ?」

京「どうした?」

神姫「いや、ちょっと見間違いだと思うわ」
ごしごし

京「目をこすっちゃダメだぞ」

メフィスト「何を食べまシょうか?」

冥「お夕飯に響かない程度にしてくださいナ」

神姫「あー、もしもし?」

メフィスト「おや、神姫さんじゃないデスか。」

冥「こんにちはですナ」

神姫「こんにちは……じゃなくて、何してるんですか」

メフィスト「見ての通りfamilyrestaurantで休憩デス」

冥「今日はちょっとした大きな買い物があったのでメフィさんに手伝ってもらったんですナ。本当は義鷹に手伝ってもらおうと思ったんだけど今日に限っていなかったですのナ」

神姫「いや、そうじゃなくて妖怪と悪魔が堂々と大丈夫なの?」

メフィスト「問題ありマせんよ。私も冥さーんも人間にしか見えないでシょ?」

神姫「まぁ、そうだけども……いや、冥さんは耳とか手とか尻尾とかガッツリ猫なんだけど?!」

メフィスト「そのあたりも抜かりなくキッチリバッチリカモフラージュの呪(のろ)いをかけてありマス」

神姫「呪(のろ)いなの……?」

冥「おまじないも「お呪(まじな)い」って書くじゃないですか。それと同じですナ。」

神姫「はぁ……ちなみにその呪いがかかってるとどうなってるの?」

メフィスト「赤の他人には普通の人間に見える呪いデス」

神姫「へぇ、私には普通に見えてるけど周りには……」

京「神姫姉」

神姫「ああ、がりゅー。ごめんね。この人たちは私の知り合いでメフィストさんと冥さんよ」

京「こんにちは、猫耳が本物みたいだな!」

メフィスト「……」

冥「……」

神姫「……」

京「うん?どうかした?」

神姫「本当に効果でてるの?」

メフィスト「も、もちろんデース!そちらの御嬢さんがなにか特別なのデは?」

神姫「頑張り屋ではあるわ」

冥「それはいいことですナ」

メフィスト「頑張り屋Power恐るべしシデス」
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