ー日常ー街の住人達

ー居酒屋:三日月ー

拳二「うぃー……女将さん、もう一本頼むぜ」

凍夜「拳二さん……まだ呑む気ですか?」

拳二「おっ?」

窈「さすがにこれ以上のむと致死量超えるんじゃ……」

拳二「なにつまんねぇ冗談言ってるんだお前ぇら」

凍夜「いやいや、冗談でなくてですね……」

凛「どうぞ、お待たせしました。」

ゴトッ

拳二「おーう。来た来た」

恵瑠「ひーふーみーよー……七、七本目。一升瓶七本てどれだけ飲んだら満足するんですか……」

拳二「全然序の口だろ」

恵瑠「……そうなんですか?」

凍夜「いやいや~一緒にしないでね。俺は常識のある飲み方しかしないし」

窈「俺も無理だね」

拳二「ふーーーっ。おいおいだらしねぇことふーーーっ。言うなよ、かはーっ!」

凍夜「いやー、話してる合い間にタバコ二本速効で灰にしてジョッキで日本酒流し込むのは規格外ですからねぇ。おっと……すいません、火貸してもらえません?」

拳二「ほれっ」

ボッ!
凍夜「どうも、どうも…ふー。」

窈「アンタ、タバコやめるやめるって言ってるのに見るたびに吸う数増えてないか?」

凍夜「あははっ。そんなこともないよ。おたくは吸わないの?」

窈「俺は長生きしたいんで」

凍夜「いやー、関係ないと思うよ」

窈「なんで」

凍夜「この人、死にそうに見える?」

拳二「ニンニクのホイル焼き頼めっか?」

凛「大丈夫ですよ」

恵瑠「あんなのよく食べれますね……」

拳二「ニンニクは体の芯から暖まるし、ビンビンになんだぜぇ~」

恵瑠「ド最低なセクハラどうも」

窈「……」

凍夜「あの人、タバコも酒も致死量やってピンピンしてるでしょ」

窈「た、確かに」

拳二「嗜好品はストレス解消になるからなだから酒も煙草も女もやめられねぇんだよ」

窈「アンタ、ストレスあるの?」

拳二「色々ありまくりだよ。最近気がついたがガキってときどき本気でぶん殴る必要があるよな」

窈「アンタが子供殴ったら死ぬし、そういうこと言ってると逮捕されるぞ。今のご時世……俺なんて誤解されて、うぅっ……」

凍夜「何かあったの?」

窈「なんでもないよ……なんでも……」

拳二「なんでだろうなお前の場合は自業自得臭がするのは」

窈「そんなことはないっ!」

拳二「前から言おうと思ってたけどお前からはなんかこう不運な気配がするし」

窈「そんな馬鹿な!」

凍夜「なに、拳二さんは運とかそういうの信じる系で?」

拳二「いや、俺ぁ本来そういうもんはまったく信じねぇんだが。俺ぁにそういうことを言わせるレベルってことだよ」

窈「なんか一気に不安になった……」

凍夜「はっははっ。面白いですねぇ」

窈「面白くないし!」

恵瑠「……なんか、あの人たち似たような話ばっかりしてません?」

凛「ふふっ、ほどよく酔ってるんじゃないかしら」

恵瑠「いや、そんな可愛らしいもんじゃないですよ……絶対」
26/100ページ
スキ