ー日常ー街の住人達【3】

ー小鳥遊邸:広間ー

悠「ふぁへふぁー……」

駒狸「お昼ですけどおはようございます」

悠「うーい……おっぱいよー」

駒狸「何かおかしい気がしますが、おはようございます。ご飯食べますか?」

悠「あー、たべりゅ…」

駒狸「あの、起きてます?」

悠「駒狸さんが抱きしめてくれたら目が覚めるぅ」

揺光【よしよし】
ぎゅぅっ!
悠「んぐっ!」

揺光【ああ、雷果。飯の準備を頼むぞ】

駒狸「はい、わかりました」

悠「んんー!んっ……んふー、んふー……っぷはっ!」

揺光【うむ、目覚めたかえ】

悠「目覚めた。っが、おれは駒狸さんに抱きしめてもらう予定だったんだが」

揺光【細かいことは善いではないか。ささ、席につけ】

悠「ああ」

天魔「……」

大天狗「……」

悠「……知らない人が平然と上がり込んで席に着いている!!」

揺光【妾の旧友じゃ】

悠「マジか。なら……妖怪?」

天魔「天魔じゃ!」

大天狗「大天狗だ。」

悠「天狗、か。え、天狗のマジ天狗?」

大天狗「天狗だがなんだ?」

悠「いや、スタイリッシュ……な格好してるなーって」

天魔「スタイリッシュ痴女」

大天狗「私は二度と伏魔さまの考案する天狗装束は着ません」

悠「いや、おれはいいと思う。そういうのいいと思う!」

天魔「ほれみろ。大好評ではないか」

大天狗「……」

悠「っか、話し方っていうか伏魔天狗ってことは上司なんだよな」

揺光【そのなりで相当な地位の天狗じゃ】

悠「……どう見ても幼女」

天魔「誰が女童か!」
バンッ!

揺光【婆じゃ】

天魔「婆でもない!」

大天狗「私より生きているのは確かですがね。」

悠「歳的には揺光と張り?」

天魔「馬鹿をいえ。揺光とは比べられんほどぴちぴちじゃ!!」

悠「そうなのか?」

揺光【まぁ、最年長といえばそうじゃが……妾はもう歳がいくつだが忘れてしもーたわ】

悠「実際そうだろうな。っか、もう歳とか関係ない状態だろ」

揺光【そういうことじゃ。まぁ、悠が気にするのなら少々考えるが?】
さすさす
悠「別に引きも気にも何もしないから尻尾で顔をさするのやめなっせ…」

天魔「なんだ、随分と仲の良さそうなことじゃな。」

大天狗「それはまぁ、我々を連れてくるくらいですから気心知れた人間なのでしょう」

揺光【気心どころか、そのうち悠の子を産むつもりの仲よ】

悠「ブッ!」

天魔「なにぃっ!」

大天狗「正気ですか…?」

揺光【うむ。これで中々凄くてのう。少々若いが、その分体力も精力も相当なもんじゃぞ。こんこん♪】

悠「あの、恥ずかしいんでやめて……」
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