ｰ池袋界隈ｰ

恋「はあぁぁ…」

ゆうな「どしたのため息ついて」

恋「ひとが多い…」

ゆえ「きょうはすくないよ……?」

恋「それでもごしゃごしゃしておる。」

ゆうな「池袋だし」

恋「なんで恋が外に出ないといかん」

ゆえ「なんでといわれましてもねー……」

ゆうな「お菓子食べたいって言ったの恋ちゃんだよね」

ゆえ「うんうん……」

恋「言うた。確かに言うたが……そこはほれ、買ってきてくれる的な」

ゆうな「甘えてばかりだと後楽のおぢさんみたくなるよ」

ゆえ「だめおやぢ……」

恋「ならんわい!」

ゆうな「ならなないならいいでしょ」

ゆえ「おそとにでないとかびはえる……」

恋「うぬぬっ」

ゆうな「それにしても恋ちゃんだって京都から東京に来て長いのに一人で出かけられないって可愛いね。」

恋「やかましい。恋はほんらい出歩く妖怪ではないんじゃ!」

ゆえ「どうどうのひきこもりせんげん……」

恋「そのかわり家を栄えさすのが座敷童じゃからな」

ゆうな「でも、座敷童もどきでしょ?」

恋「モドキいうな!」

ゆうな「私はゆうな!」

ゆえ「あたしはゆえ……!」

恋「わかっとるわい!」

ゆうな「でもさ、栄えさせるっていうけど、貧乏神レベルの後楽のおぢさんに対抗できるの?」

恋「……本職にはなぁ」

ゆうな「もう座敷童は諦めたら?」

恋「諦めるってなんじゃ!!」

ゆえ「じょぶちぇんじ……」

ゆうな「しっかりと掃除婦職をマスターしようよ」

恋「ちゃんと掃除はしておるじゃろ」

ゆうな「駒狸さんがね」

ゆえ「あたしたちもてつだってるし……」

恋「れ、恋も掃き掃除とかしとるじゃろ」

ゆうな「掃除機使う方が早いよね」

恋「電化製品は苦手じゃ」

ゆえ「がっつりてれびみたりとかげーむしてるのに……」

恋「それはそれじゃ。」

ゆうな「妖怪らしさがないなぁ」

ゆえ「なんかようかいっぽいっことってないの……?」

恋「んー幽霊とかが見える」

ゆうな「それは私たちもちょっと見えるよ」

ゆえ「さだこたんとかありすとか……」

恋「暑い、寒いは感じるが風邪などはひかん」

ゆうな「私はともかく、ゆえとかお父さんは全然病気しないよ」

恋「…………確かに悠のが妖怪っぽいの」

ゆうな「まぁ、お父さんだからね。」

ゆえ「おとうさんだし……」

恋「お前らも容赦ないの…」