ー日常ー街の住人達【3】

ー小鳥遊邸:大広間ー

ゆうな「たっだいまー!」

ゆえ「ただまー……」

黒奈「お邪魔してるよ」

白奈「同じく」

ゆうな「嫁たちいらっしゃい」

ゆえ「らっしゃーい……」

海「ちょい待ち!嫁ってこれが?これが嫁?」

黒奈「指をさすな」

翡翠「…どっちがどっちの…」

ゆうな「黒奈が私の嫁で」

ゆえ「しろながわたし……」

星凪「お、女の子同士ですよ?」

ゆうな「愛があれば問題ない」

紅「1、2、3、4、5……」

千世子「今のは何かすごくあんちんぽいのだ」

月美「そうかな?」

紅「6、7……ホントだ。すげぇ当たってる」

ゆうな「でしょー。ゆうの勘はすごいのさ」

ゆえ「ゆえっへん……!」

海「紅の兄ちゃんやん。どしたん?」

紅「いや、ちょっとしたゲームしててな。」

ゆうな「そのゲームに勝ったので、はい。紅さんからたくさんフルーツいただきました」

黒奈「おー」

白奈「さっそく黒奈の目が光った」

黒奈「うるさい」

紅「ところで悠はいないのか?」

千世子「あんちんだったら外で案山子作ってるのだ」

紅「案山子?案山子って……あの案山子?」

千世子「鳥よけとかの案山子なのだ」

黒奈「でも、作ってるのはただの貼り付け台って方が正しいかも」

紅「なんだそれ、面白そうだな。見に行ってくるわ」

ゆうな「フルーツあざーす」

ゆえ「あざーす……!」

紅「おう、仲よく遊べよー」

ゆうな「さて、こんなに集まってるし何して遊ぼうか?」

海「お医者さんごっこ」

ゆうな「じやあ、メスと注射器探さないと」

海「そんなリアルな医者ごっこちゃいますやん。こういう場合のお医者言うたら~」

ゆえ「かねもうけのためにはばつあらそいをしてどろどろのにんげんかんけいのぬまをのぼりつめていくげかい……」

月美「昼ドラっぽい!」

星凪「そういえばなんでドラマのお医者さんて外科医ばっかりなんだろう?」

千世子「内科医だと診察してお薬出すので終わっちゃうからなのだ」

黒奈「難しい病気を診断して手術するのは外科医の仕事だしね」

白奈「あれ、黒奈妊娠してる?」

黒奈「誰が妊婦腹だっ!」
ドゴォっ!
白奈「マジパン!!」

ゆうな「……私の子供?」

ゆえ「いたしちゃった……?おねーちゃんいたしちゃった……?」

黒奈「いたしてないし真顔になるな!」

ゆうな「冗談なのに」

黒奈「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ」

海「冗談くらいわからなアカンで自分」

黒奈「やかましい、似非関西人」

海「えええ、似非ちゃうし!」

月美「海ちゃんてどこ生まれなの?」

翡翠「…とうきょううまれ…」

星凪「東京育ちです」

千世子「完全に似非なのだ」
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