ｰ池袋:ショッピングモールｰ

ジュリエッタ「お茶ごちそうさまでした。」

京「こちらこそお世話になりました」

ジュリエッタ「いやいや、楽しめましたから」

京「そういえばジュリエッタは何しにここに来ていたんだ?」

ジュリエッタ「待ち合わせですぞ」

京「待ち合わせなのに己と買い物して大丈夫だったのか?」

ジュリエッタ「えぇ、時間にルーズな方ですからきっとまだ……むむっ!」

京「どうした?」

ジュリエッタ「感じます。感じますぞ……こっち!王(わん)さまーー!」

王「あ、はーい。ジュリジュリ～」

ジュリエッタ「お待ちしておりましたぞ!」

王「お待たせしちゃったわん?」

ジュリエッタ「いーえ、いえいえ滅相もない!王さまのためなら前ノリで限定高級スイーツの列にでも並びましょう!」

王「今のところは大丈夫かなぁん。ところで、あの娘は誰ちゃん?」

ジュリエッタ「おぉっ、そうでした。先ほど知り合いになった臥劉京殿です。京殿、王さま。私の上司ですぞ」

王「王でーす。よろしくわん。」

京「っ…」
ズズッ

王「どーかした?」

京「い、いや……よ、ヨロシクオネガイシマス、ガリューキョウデス。」

ジュリエッタ「ああ、怯えなくとも平気ですぞ。王さまはお優しいお方ですから」

王「そーそー至って平和主義」

京「そ、そうか。だけどなんかすごい怖い気配がした」

王「気のせー気のせー。ほら、飴ちゃんあげちゃう。」

京「ありがとう」

王「はい、宮ちゃんにもどーぞだわん」

ジュリエッタ「おおっ、おおおっ、大切に飾って大事にしますぞ!」

京「え、これって飾るものなのか?」

王「食べちゃってね。美味しいよ。梅こぶ茶飴」

京「変わった味だな」

王「塩分とっとかないと熱中症になるからねー。」

京「なるほどなー。」

ジュリエッタ「王さま、さすが……色々お考えになる!」

王「はい、もう三つくらいあげちゃうわん」

京「いいのか?」

王「うん。美味しくなかったから早く減らしたいのよ。最近、お菓子買うのもウルたんがうるさくてさー。食べきらないと買わせてくれないんだわん。飴とかグミとかいっぱい買ってちょっとずつ食べたいのにー」

ジュリエッタ「漆原殿は少々厳しすぎますなぁ」

王「厳しいよねー。この前なんて疲れてると思って氷砂糖食べさせてあげようと思った嫌な顔したしー」

京「疲れるのと氷砂糖って関係あるの?」

王「甘いものは疲れを取るのに効果があるんだよん。」

京「王は物知りだな」

王「ありがとんっ。はい、氷砂糖もあげちゃう」

京「ありがとう」

ジュリエッタ「では、行きますか。」

王「だねん。えっと、がりゅたん。はい、名詞」

京「名刺?」

王「困ったことがあったら連絡してちょ。相談とかのってあげるからん♪」

ジュリエッタ「せっかくおめかしをしたのですから見せたい相手のところにいくといいですぞ」

京「わかった。色々とありがとう!バイバイ!」

王「じゃねー」

ジュリエッタ「さらばですぞ!」

王「いやー、面白い子だねん。」

ジュリエッタ「まったくですなー」