ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋界隈ー

亮「結局買わされてしまった……」

悠「買わされたっておれが驕ってやったじゃん」

摩耶「ローションをね」

悠「もしかしてオナホのがよかったか?」

亮「違う」

悠「ピンクローターもほしかったとか?」

亮「ちげーよ!」

悠「じゃあ、なにが不満なんだ!」

亮「こういうどこに置いとけばいいのかわからないものを渡されたことが不満なんだよ!!」

悠「すぐ使えるようにベッドの枕元とかでいいだろ。ああ、でも本当にぬるぬるになるから注意な」

亮「使うか!」

悠「おいおい、使わないでどうするんだよ。」

亮「返すよ!」

悠「いいよ。おれ、ローションは使わないし」

亮「ひとにさんざん勧めといて自分は使わないってなんだそれ…」

悠「正確にいうと使うときはラヴホとか自分で後処理しなくていい場所でしか使わないから。その場で買うって意味」

摩耶「自宅のお風呂とかはでは?」

悠「あぁ、そこでは使ってもいいかな。まぁ、それは置いといて、そのローションはおれの気持ちだからもらっといてくれ。」

亮「どんな気持ちだよ……」

悠「男同士の友情的な?」

摩耶「だってさ」

亮「友情の証がローションて嫌だろ」

悠「そうかなぁ。案外ハマるかもよ?」

亮「余計最悪だ」

摩耶「って、いってますけど?」

悠「でもな、亮。ローションは滑りを良くするから粘膜を保護してこすり合わせても傷つけることがなかったり、動きを潤滑にしたりと悪いことが一つもないんだぞ」

亮「……」

悠「そして何より使っていくうちに男より女の方がハマっていくパターンが多い。」

亮「何情報だよ」

悠「ある女性向け雑誌」

摩耶「そういうの読んでるの?」

悠「たまにね。まぁ、正しく言うとそういうちょっとエッチな特集がのってる女性向け雑誌を広間とかに置いといて、駒狸さんとかが読んだ時の反応を楽しんでる。」

亮「新手のセクハラだな、おい」

悠「セクハラじゃないよ。女性向け雑誌を置いといただけだもん」

摩耶「見てて楽しい?」

悠「駒狸さんは楽しいな。デコは女性向け雑誌なんてまず見ないし、恋はスイーツ特集しか読まない、真桜は鼻で笑うし……」

亮「悠の家にいる女性陣が特殊なんだな」

悠「いっとくけど、手は出してねーからな!そんな見境なしとおもうなよ!」

摩耶「どの口が言ってるんだろうね。」

亮「ホントにな…」

悠「あー?」

摩耶「吉音ちゃんとか全員呼んでインタビューしてみていい?どういうことされたのかってい……」

悠「摩耶、小腹とかすかない?なんか驕るよ」

摩耶「かき氷が食べたいな~」

悠「よーし、かき氷行こう。かき氷!」

亮「お前一体全体なんにん女がいるんだよ」

悠「亮」

亮「な、なんだよ」

悠「かき氷何味がいい?アイスクリームものせるか?」

亮「……」

摩耶「驕ってもらおうよ」

亮「じゃあ……イチゴで」

悠「よーし、それでいこう。すぐ行こう。さぁいこう!!」
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