ー日常ー街の住人達【3】

ー新宿:信長書店ー

悠「オナホールって高級なおもちゃだよな」

亮「は?」

悠「例えばお馴染みテンガ。使い捨てだけど処理がしやすくて色々と使いやすい。しかもお値段はワンコイン」
ズイッ
亮「こっちに近づけるな」

悠「五百円で一発分の快楽と考えればなかなか高級なおもちゃだろ?」

摩耶「なるほど」

亮「え、納得するの?」

悠「もちろん、こういう使い捨てのタイプだけでなく、色々な種類がある。例えばコレな」

【大型据え置き系オナホール】

亮「こ、これお尻?」

悠「10kgあるオナホールだ。ちゃんとお尻も使えるようになってる。それで次はこっち」

【非貫通系オナホール】

亮「うわぁ……生々しい」

悠「非貫通系で大人のおもちゃとしては異例の出荷数を誇るオナホールなんだぞ。入り口が裂け易い、横穴が開いている固体がある等の問題を背負うが、バキューム感とスタンダードなヒダの快感でリピーターを持ち続ける人気商品だ」

摩耶「ほうほう。」

亮「非貫通ってなんだ?」

悠「挿入先がふさがってるんだ。この手のは使ったあと洗うのが少々手間がある。まぁ、コンドーム着けてやればいいんだけど、どっちにしろ少々手狭だな。んで、こっちが貫通型」

【貫通系オナホール】

亮「こっちは……つまり先が閉じてないと?」

悠「そうそう。人肌に近い様々な素材のオナホールが存在してるが、ねちょねちょした素材が受けて昔からずっと売れ続けてる。貫通だからメンテナンスがし易いという利点もある。ペットボトルの底を切ってオナホールを嵌め込みバキューム力を加える方法が生まれたりもしてる。」

摩耶「人間の快楽への執念ってすごいね」

悠「オナホでオナニーはある意味では究極だからな。」

亮「究極って……」

悠「それでお次はこっち」

【内部特殊形状系オナホール】

亮「な、なんだこれ中が波打ってないか?」

悠「そう当時、ストレートだった穴をワインディングさせ一世風靡したオナホール。ここからオナホール穴特殊形状のムーブメントが発生したんだ。」

摩耶「でも、これは全体的にかたそうだよね。」

悠「硬いっていうならこういうのもある」

【ユル系オナホール】

亮「さっきのに比べたら……何か柔らかってかんじの見た目だな」

悠「そう。だけども、ユルかったら気持ちよくないと言うイメージを一新させる商品。締りがきつかったり刺激が強すぎると逆にイケない人。まったりオナニーを楽しみたい人にブレイクした。耐久性もいいオナホールなんだ」

摩耶「じゃあ、ボク向きかな」

亮「え?」

悠「で、さっき話した奴の種類がこれだ」

【簡易系(オナカップ)】

亮「……これ、え?これ?」

悠「通称オナカップ。使い捨てで使われる商品。オナカップも内部が特殊形状のものが最近好まれててな。文字通り高級なおもちゃ」

摩耶「これだったら棚の上とかに並べてても知らない人にはバレ無いかもね。」

亮「確かにそういう用途のものには見えない」

悠「ここらへんは特殊だな」

【電動型オナホール】

亮「で、電動?」

悠「バイブとか、ローターぐらいは知ってるだろ」

亮「知ってるけど…」

悠「バイブのスィング部品が内部に内蔵され、動かすと腰をふりふりくねるオナホールだ。」

摩耶「でも、これは後が大変そうだね。」

悠「そうだな。それにここら辺になると値も張ってくる。そして、そうなると更に自動性を追求して……こうなる」

【AC電動型オナホール】

亮「なんじゃこりゃ……」

悠「AC電源を使用した初の電動器具。機械にもぐりこんで手でシコシコしてくれるマシーンだ。完全に自動になってる」

摩耶「こういうのって誰が考えるんだろうね。」

悠「紳士だろうな。さて、とりあえずオナホの基本講座はこんな所かな」

亮「なんか疲れた…」

悠「ちなみに豆知識だがオナホールはジョークグッズであってアダルトグッズじゃないから18才未満でもかえたりする。ただし、最近のはアダルトグッズとされてるものがあるのと、大抵は18禁コーナーにあるから結局は買えない落ち」

摩耶「ってか、ネットでいいよね。」

悠「まぁな」
11/100ページ
スキ