ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋:貸し倉庫前ー

拳二「……」

愛「ふあぁぁ…」

拳二「……ふーー。」

愛「瓦谷」

拳二「あんだよ。」

愛「アレ」

拳二「あ?」

【禁煙】

愛「ここ禁煙」

拳二「どこもかしこも禁煙禁煙って……なめやがって!大体、屋外だろ!なんで吸っちゃいけねーんだよ!!どこの会社だクレーム入れてやらぁ!!」

詠子「……なにいってるんですか」

拳二「お?」

京「ただいま」

愛「おかえり」

拳二「時間かかったな」

詠子「ごめんない。やっぱり一度に沢山持っていくと時間がかかるわ」

拳二「やっぱり売買ってのは現金とブツだけを交換して終わりが一番楽でいい」

詠子「それ、合法的なやりとりですか?」

拳二「……ふー」

詠子「禁煙ですよ」

拳二「……っで、俺ぁに買いとってほしいものはどれだ?」

詠子「こっちです」
ガララッ

拳二「こいつは……滅茶苦茶多いな」

詠子「そうなんですよ。」

京「こっちには本とかあるぞ」

愛「おー、これは凄い」

詠子「買ってもらえますか?」

拳二「そうさなぁ……どうだ?」

愛「全部買おう」

詠子「……」

拳二「……お前なぁ」

愛「全部買おう」

詠子「……買います?」

拳二「…………いいけどよぉ。」

詠子「いいんだ」

拳二「幾らだ?」

詠子「じゃあもう全部まとめて十万円で」

拳二「しかたねぇな。いいぞ」

愛「やったー。じゃあ、瓦谷運んでってくれ」

拳二「倍出してやる。から配達も頼まれてくれ。」

詠子「……まーいいですけど。」

拳二「じゃあ……任せたわ。家の場所はそいつに聞いてくれ。俺ぁ金降ろしてくる」

京「拳二はお金もちだなぁ」

愛「そうなんだ。そこだけは素直にいいところだと思う」

詠子「アナタは色んな意味で怖いもの知らずね…。それにしても拳二さんはアレで子煩悩なのかしら…?」

京「それでどうしたらいい?」

愛「家まで持って行ってくれ」

京「分かった。リアカーもってくる。」

詠子「よろしくね。」

愛「がりょーもいいやつだ」

詠子「がり「ゅ」ーね。がり「ゅ」ー。」
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