ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋:ブックオフー

詠子「あったわ。こりあたりね。」

京「おー、みれ全部携帯電話なのか」

詠子「そうね。でも、なんで携帯?」

京「己、携帯持ってないからだ」

詠子「……え」

京「うん?」

詠子「え、あれ?持ってなかった?」

京「持ってないぞ」

詠子「そ、そうだったの。」

京「うん。」

詠子「じゃあ、携帯いるわね。」

京「でも、あんまり難しいのは困る」

詠子「シンプルな奴がいいのね。」

京「そうだ。」

詠子「(子供用?お年寄り用?いやいや、ふつーのスマホで平気よね。)普通のスマホでいいわよね?」

京「スマホ……かぁ」

詠子「どしたの?」

京「神姫姉が使ってるスマホを前に使わせてもらったんだけどすっごく怒られたんだ」

詠子「なんで?」

京「指で動かしてたら携帯の画面が割れた」

詠子「どんな力で押したのよ…」

拳二「分かるぜぇ。」

京「おっ?」

詠子「え…」

拳二「俺ぁも、なんど携帯握りつぶしちまったことか……」

京「拳二じゃないか」

拳二「よう。」

詠子「こんにちは。珍しいところで会いますね。」

拳二「ホントになぁ。っても、俺ぁは付添だけどな」

京「付添?」

愛「拳二、これとこれとこれが欲しい。」
ドザザッ

拳二「……」

京「一杯持ってきたな」

愛「おっ、詠子とがきょー」

詠子「がりゅーでしょ、苗字と名前が合体しちゃってるじゃない。」

愛「そうかそうか。それは悪かった」

拳二「いや、それより何だコレ」

愛「ゲーム」

拳二「そりゃわかってるよ!」

愛「何だコレっていったの拳二なのに」

拳二「そうじゃなくてだな!!」

京「これ全部買うのか?」

愛「買う」

拳二「勝手に決めるなよ?!」

愛「大丈夫だ。お金は有る。」
スッ

拳二「コラァ!いつの間に俺ぁの財布抜いた!!」

愛「秘密」

拳二「ふんっ!」
ゴチン!
愛「痛い…」

詠子「容赦ないですね」

拳二「こいつは反省しやがらねぇからな」

愛「これはふとーな暴力だ」

拳二「うっせーよ!」

京「あ、詠子」

詠子「なに?」

京「拳二にゲーム買ってもらったらいいんじゃないか?」

詠子「……あぁ。いいかも」
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