ー日常ー街の住人達【3】

ー池袋:貸し倉庫前ー

詠子「……あ、もしもし?」

凍夜『はい、もしもし。』

詠子「お疲れ様です。ちゃんと仕事としてますか?」

凍夜『あはは、大丈夫大丈夫』

詠子「そうですか。なら、こっちの現状報告しますね」

凍夜『あ、うん。どんな感じ?』

詠子「最悪ですね。」

凍夜『え?』

詠子「ゴールデンウィークに入ってひとが多くて一回の売り買いにもかなりの時間がかかってます」

凍夜『あぁ…』

詠子「正直一回の量も相当多いんで半日掛かる感じですね。どうします?」

凍夜『えーと……ヨミちゃんゴールデンウィークの予定とかは?』

詠子「私は無いですけど。」

凍夜『なら、悪いんだけど頑張ってくれる?』

詠子「いいですよ」

凍夜『ほんと?』

詠子「あ、ちょっと待ってください。がりゅー」

京「どした?」

詠子「ゴールデンウィークの間もバイトできる?」

京「大丈夫だ」

詠子「そう。ありがとう。もしもし?」

凍夜『はいはい。』

詠子「がりゅーも大丈夫なので一日分の時間金と摩天楼での私の振り替え休日はちゃんとしてくださいね。」

凍夜『もちろんもちろん。それじやあ、悪いけどよろしく。』

詠子「はい。そちらもちゃんと仕事お願いますね。」

凍夜『はーい』

詠子「ふぅ……。とりあえずいいわね。」

京「こっちも積み終わったぞ。本ばっかりだった」

詠子「本か……わかったわ。じゃあ行きましょう」

京「おう!」



ー池袋:ブックオフー

店員「いらっしゃいませー」

詠子「すいません、買い取りお願いします」

店員「少々お時間がかかりますが宜しいでしょうか?」

詠子「はい。大丈夫です。」

京「よいしょー」
ドザザッ!

店員「あ……」

詠子「すいません。もう一リヤカー分そとにあるんで」

店員「わ、わかりました。では、査定が終わり次第番号をお呼びしますので、こちらの番号札を持って店内でお待ち下さい」

詠子「さて……きっとかなり時間かかるわね。」

京「どうする?」

詠子「休憩スペースを探してみましょ」

京「分かった。」

詠子「あ、でも、何かみたいものあったら見てきていいわよ」

京「みたいもの……んー、あっ携帯電話をみたい」

詠子「え、携帯?」

京「そうだ!」

詠子「携帯電話か……ここってそういうのも有るのかしら。ちょっと見てみましょう」

京「うん!」
3/100ページ
スキ