ー日常ー街の住人達【2】

ー池袋:ブックメイトー

詠子「バスかなにか使えたらすぐだけど歩きだと普通に時間かかるし疲れるわね」

京「そうか?」

詠子「……」

店員「いらっしゃいませー」

詠子「すいません、買い取りお願いしたいんですけど」

店員「はい。何をでしょうか?」

詠子「外に置いてあるリアカーに乗ってるの全部」

店員「少々お待ち下さい……はい、わかりました。ただお時間がかかりますがよろしいですか?」

詠子「構わないわ。」

店員「では、査定が終わりましたらお呼び出し致しますのでこちらの番号札をもって店内でお待ちください」

詠子「はいはい。がりゅー」

京「ん?」

詠子「すこし時間つぶしがてら休憩しましょ」

京「わかった」

詠子「あっちに座るところあるみたいね。飲み物買うけど何がいい?」

京「なんでもいい」

詠子「じゃあ、お茶でいいわね。はい」

京「ありがとう」

詠子「こっちこそリアカー運んでくれてありがとう」

京「アレぐらい余裕だ」

詠子「そう……だけど、あれをあと何往復しなきゃいけないことやら」

京「アルバイトって大変なんだな」

詠子「このバイトはかなり特殊だけどね……」

京「そうなのか。でも、己バイトとかしたことないから楽しいぞ」

詠子「そう…。まぁ、楽しんでくれてるのならいいわ」




ー池袋:ファミレスー

走「バイトさんたちお仕事始めてくださいましたー!」

禅「……」

凍夜「……っ、いや、うん。元気いっぱいだね」

禅「走……」

走「はいっ!!」

禅「五月蠅い……です」

走「申し訳ないっす!!」

凍夜「……(謝ってるけどボリューム下がってないけどね。)」

禅「……」
カタカタ
『騒がしくて申し訳ありません。』

凍夜「いや、いいよ、大丈夫」

走「あざっす!」

禅「……」
カタカタ
『黙りゃあせ!』

凍夜「どこの方言?!」

禅「……」
カタカタ
『さて、解析した結果ですが……なにも分かりませんでした』

凍夜「そうか……。」

禅「……」
カタカタ
『ですが……顔はハッキリと解析できたので、そこから人海戦術等で全員分のツィッターアカウント、学校、住所までは割出せています』

凍夜「わぁ……情報社会怖い。っていうか、S・ウルフ怖い」
98/100ページ
スキ