ー日常ー街の住人達【2】

ーラスタ・ラヴー

凍夜「えーと……」

ガード「何か御用ですか?」

凍夜「崇君いるかな」

ガード「……」

凍夜「ちゃんとした知り合いだから、名前を出してくれるときっと通じると思うんだけど……」

ガード「では確認してまいります。お名前は?」

凍夜「結城クリストファー凍夜」

ガード「少々お待ちください」

凍夜「はーい。」

禅「……」

走「すいませーん!」

凍夜「をっ?!」

走「そこを通りたいので道をあけてもらっていいっすかーー!」

凍夜「っ…」

禅「走……少し……声の……ボリュ……ーム…落し…なさ……い」

走「はいっ!」

凍夜「(落ちてないなぁ…)」

禅「アナ…タ……は」

凍夜「どうも、ごめんね。すぐ退くから」

禅「いえ……なにを……」

走「そんなところで何をしているんすかっ!」

凍夜「あぁ、ちょっと崇君に聞きたいことがあってね。ここに来たんだけど……」

禅「なら…一緒……」

走「一緒に二階へどうぞっす!!」

凍夜「いいの?」

ガード「いいですよ。」

凍夜「おっと」

ガード「キングとの確認も取れました。それに禅さんもいいというなら、問題なしです」

凍夜「どうも、凄いね。禅君」

禅「いえ……」

走「そうっすよ!!禅さんは超凄いんですからッ!!」

禅「……」

凍夜「げ、元気いっぱいだね」

走「うっす!!」

禅「やかま……しい……だけ……です」

走「ガーン!!」

凍夜「落ち込みも力一杯だね…」

走「全力疾走が私っスから!」

禅「はぁ……」

炎銃「うるせーうるせーと思ったらお前かよ」

崇「随分と珍しい組み合わせだな」

走「キング!炎銃さん、チャースッ!!」

炎銃「うるせーっての。対岸にいるわけでもねーんだから叫ぶな!」

禅「ど……も、何やら……」

走「こちらの方がキングにご用のようですっ!!」

凍夜「どーも」

崇「最初、お前のフルネームを聞かされて誰かわからなかったぞ。」

凍夜「あらら、じゃあ、今回でしっかり覚えといてくださいね。」

崇「ふんっ、なんのようだ?」

凍夜「えぇ、少しお話ししたい事がありましてね。」
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