ー日常ー街の住人達【2】

ー池袋:宗方フルーツー

六花「春ですねぇー」

鈴猫「ホント、温かいよねぇ」

六花「鈴猫さんはついに袖も落したんですねー。」

鈴猫「うん、でも、まだ肌寒いときあるから……」

六花「エロいですねー」

鈴猫「え?」

六花「いや、可愛いですねー」

鈴猫「今何か違うこと言ったよね?」

六花「いってますん」

鈴猫「どっち?!」

六花「まぁまぁ、それは置いといて……」

鈴猫「聞きおけないことを言われた気がするんだけどなぁ」

悠(女)「へーい」

六花「はーい、らっしゃい」

鈴猫「あ、ゆう」

悠(女)「この美味しそうなのいくら?」
ぽんっ
鈴猫「はい?」

六花「それは非売品なんでー。お触りしないでもらえますかー」

悠(女)「だが断る!」
さわさわ
鈴猫「うひゃっ、く、くすぐらない!」

悠(女)「随分とエロい格好してるなぁ。春だから?」

鈴猫「えろ……今、エロいっていった?」

悠(女)「いってますん」

鈴猫「どっち!」

悠(女)「いったっちゃいったけど、ほら、根本的にエロいのは鈴猫の身体つきであって服はオマケだから」

鈴猫「まるで嬉しくない…」

悠(女)「あーしは……嬉しい」
サスッサスッ
鈴猫「あの、腋と間に指いれないでもらえないかな」

悠(女)「なにか挟まないといけない気がして」

鈴猫「意味が分からない」

悠(女)「すんすん」

鈴猫「嗅がないで!!」

悠(女)「フローラル」

鈴猫「色々とやめて///!」

六花「まぁ、鈴猫さんから花の香りしかしないっていう噂が……」

鈴猫「どんな噂ですか!」

悠(女)「やらしいわぁ」

鈴猫「なんでよ…」

悠(女)「ということでフルーツ貰える?」

六花「まいど、メロン。五千円ですー」

悠(女)「いや、そこのパイナップルで」

六花「メロン。五千五百円ですー」

悠(女)「メロンはいらねーってんだろ。」

鈴猫「ちょっと値段上がってる…」

六花「チッ、ほらよ」

悠(女)「ここで食べるからカットして」

六花「しかたないなー。」

悠(女)「鈴猫も食べていくだろ?」

鈴猫「じゃあ……えんりょなく。」

悠(女)「口に咥えてあーしに食べさせてね。」

鈴猫「だれが、やりますか!」
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