ー日常ー街の住人達

ー二年教室ー

緋斗「なぁ悠やん」

悠「どしたよ?」

緋斗「流石に10回連続でボコボコにされたら心が捥げそうなんやけど」

悠「捥げるっていうなよ。何か股間が冷やってするだろ」

緋斗「どういうこと?!」

悠「そのまんまのことだよ。」

のぞみ「ねぇねえ、なにしてんの?」

悠「ぷよテト」

緋斗「悠やんが鬼強すぎてハンデありありでも」

のぞみ「弱いんだ」

緋斗「違う、悠やんがおかしいくらいに強すぎるん!」

悠「気合だよ」

緋斗「落ちゲーで気合って…」

のぞみ「あたしにもやらせて」

悠「いいぞ」

のぞみ「えっ?」

悠「えっ?てなんだよ」

のぞみ「いや、普通に貸してくれるっぽいから」

悠「んん?ごめん貸してっていったんだよ」

のぞみ「いった。」

悠「それで貸してやるっておれがいって何で驚く」

のぞみ「昔から貸してっていっても貸してくれる人って少なかったし。このゲームはふたり用だからとかっていわれて」

緋斗「それってイジメとかっていうんでは?」

のぞみ「……」

緋斗「そこで黙ったらダメやろ……。」

悠「そういう奴らはぶん殴っていいんだぞ」

緋斗「それもアカンやろ」

のぞみ「無理だよ。女子のイジメとか超怖いからね」

悠「あー、なんか想像はできないけど分かる気がする。」

緋斗「なんやねちっこい感じするもんな」

悠「ねちょい?百合ですか」

緋斗「それやったら大喜び?」

悠「YES、YES、YES!」

のぞみ「……」

悠「なんで薄目してるんだ?」

のぞみ「睨んでるの!!」

緋斗「しかし、イジメとかカッコ悪いよなぁ」

悠「お前はそういうの平気だったくちか?」

緋斗「どらかいうたら陰険なイジメの手法を考える参謀側やった」

悠「そうとう最低な側だな」

緋斗「わかっとるんやけど、そうせないじめられる側になるんが現実やってんねん」

悠「ふーん、そういうもんか」

のぞみ「悠は……」

緋斗「センパイ」

のぞみ「自分だって「悠やん」っていってんじゃん」

緋斗「俺はええのんや」

のぞみ「チッ……悠センパイはイジメとかなさそうだよね」

悠「あー……」

緋斗「そりゃ、全然やろ」

悠「そうでもねーよ。親戚ほぼ一同からめちゃめちゃな迫害受けたら流石に気分は悪くなるし。大人の嫌がらせってねちっこいとかいうレベルじゃなくて手段を問わないからな」

緋斗「えぇ…」

のぞみ「マジすか」

悠「マジマジだからこっちも手段を問わずに路頭に迷わしてやったよ」

緋斗「さらにエグイ」

悠「えへっ」
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