ｰ池袋東口:和龍軒ｰ

紅「うーす。ラーメン食べさせて」

千夜「嫌だ」

紅「じゃあ、チャーハンと餃子も」

千夜「なんで増えてんだ」

梓「それならセットの方がお得ですよ」

紅「じゃあ、セットで」

梓「はい。」

千夜「……」

紅「そんな険しい顔しないでくれよ。お客だぜ」

千夜「お前は半分客じゃないだろ」

紅「客だよ。ラーメン大好き」

千夜「……」

天「すんません。こっちも追加の注文ええですかー?」

梓「はい。なんでしょう?」

天「えーと、から揚げとチンジャオロース。あと白飯」

白フード「普通に食べ過ぎですよ?」

天「食べんと力でんで」

白フード「力余ってるでしょ」

天「いやー、もう疲れまくりやって」

紅「しかし、寒いのか分かんない天気だよな」

千夜「晴れてるだろ」

紅「でも、風冷たいじゃん」

千夜「このくらいならどうってことないだろ。」

紅「この微妙な気温は苦手なんだよな、むずむずして」

千夜「から揚げとチンジャオロース上がったぞ」

梓「はーい。どうも、お待たせしました。ご飯もすぐにお持ちしますね。」

天「おおきにねー。」

白フード「ありがとうございます。」

紅「あの、千夜ちゃん。俺のは?」

千夜「今からやる」

紅「やってくれるんならまぁいいけど」

千夜「やらなくていいならやらないが」

紅「もう一回注文しようか?大声で」

千夜「やめろ迷惑だ」

天「ふー、食った食った」

白フード「ホントによく食べましたね」

天「ガッツリ氣をつかっとるからなぁ。まぁ、おかげで足の調子はええんやけど」

白フード「そうですか。では、そろそろ出ましょう」

天「せやな。ねーちゃん、お勘定、ここ置いとくで」

梓「はーい。ありがとうございました。」

千夜「毎度ー」

紅「……今でていったお客、義足かぁ」

千夜「しかも両足っぽいな。なのに器用に歩くもんだ」

紅「ああいうのって普通にすげーよな。」

千夜「だな」

紅「それでラーメンまだ?」

千夜「あぁ、いまからやる」

紅「まだ始められてもなかった?!」

千夜「三分で出来るラーメンもあるが?」

紅「ラーメン屋来てカップ麺食うとかないわー」

千夜「そういう店もある」

紅「ここは違うだろ」

千夜「先にギョーザとチャーハン食ってろ」

紅「あぁ、そっちはちゃんと作ってくれてたんだ」