ー日常ー街の住人達【2】

ー池袋界隈ー

ゆうな「がりゅーちゃんっていつもその服だよね。アオザイっぽいのとカンフーパンツっぽいの」

京「臥劉螺拳にはこの服が一番あっているんだ」

ゆえ「ほかのふくはないの……?」

京「前に窈が買ってくれたのなら有るけど、着てないな」

ゆうな「えー、もっとかわいいカッコしよーよー」

ゆえ「ふりふりのどれす……」

京「でも、いざという時、動けないのはダメだ。」

ゆうな「ほむ。つまり可憐さと機能性を追求した戦闘服ならいいと」

ゆえ「それすなわちめいどふく……」

京「そうなのか!!」

ゆうな「あるメイドさんは時を操ったりナイフを無数にはなったり、またあるメイドさんはチェーンソーを振りまわしたりと古今東西メイドは武闘派なのだ!」

ゆえ「ちありーだーもちぇーんそーをふりまわすよ……」

京「ほー、世界は広いんだな」

ゆうな「世界は広いんだよ!」

黒奈「その世界は狭すぎると思う」

ゆうな「なにものだ!」

黒奈「黒奈です」

白奈「白奈です」

ゆえ「くろにゃんとしろにゃんだ……」

黒奈「にゃんてなんだ。」

白奈「猫耳つける?猫耳」
スッ

黒奈「どっから出した。その猫耳カチューシャ。とっととしまえ」

ゆうな「がりゅーちゃんにつけよう」

白奈「じゃあ、どうぞ」

京「こうか?」
すちゃ

ゆうな「かわいい」

ゆえ「がりゅーにゃん……」

白奈「黒奈もアレぐらい素直ならいいのに」

黒奈「アレは素直とかいう次元じゃないだろ」

ゆうな「可愛いから、今からそれで過ごそうか」

ゆえ「かみもほどこう……」

京「わかった」
さらさら

黒奈「髪をといただけでいっきに女っぽくなった」

白奈「黒奈の女子力が負けている」

黒奈「その件については白奈には言われたくない」

白奈「私は女子力高いし」

ゆうな「どのへんが?」

白奈「恋愛漫画とか小説大好き」

黒奈「男同士のだろ」

白奈「ほら、女子力の塊り」

黒奈「腐女子力だろうが!」

京「女子力ってなんだ?」

ゆうな「お料理とかできるとかかな」

ゆえ「きくばりじょーず……」

京「じゃあ、悠は女子力高いんだな!」

ゆうな「うーん、がりゅーちゃんのフィルターはどんな風にお父さんを映しているんだろうね。」

ゆえ「こいはひとをもうもくにする……」

白奈「黒奈も恋とかしてみたら?」

ゆうな「私と?」

黒奈「なんで普通に自分かと聞き返してくる」

ゆうな「えっー、もー、そんなこといわせないでょー!」
ペシッ
黒奈「急に女を出すな」

ゆえ「おねーちゃんかわいい……」

白奈「黒奈がさつ」

黒奈「勢いで言えば許されると思ったら大間違いだぞ」
ゴキッ!
白奈「ぎゃぁぁぁ!」

京「葛が完全に入ってるな」

ゆうな「カズラ?」

京「関節技のことだ」
65/100ページ
スキ