ー日常ー街の住人達【2】

ー小鳥遊邸:広間ー

ゆうな「ただいまー、お友達と彼女連れてきたよー」
スッ
黒奈「その台詞をいいながら手を握るな」

ゆえ「わたしもー……」
スッ
白奈「照れるわぁ」

黒奈「受け入れるな」
ゴスッ!
白奈「ぐぇっ!」

アリシア「わー、咽に肘がめり込んでた。」

悠「おう、お帰り。今、丁度今面白いことしてるぞ。」

ゆうな「なにしてるのー?」

悠「鉄板でドデカイホットケーキ焼いてる」

ゆうな「相変わらずお父さんは夢のある無駄なことしてるね。」

悠「そんなに褒めるな。それで、どの娘が彼女だ?」

ゆうな「私が黒奈」

ゆえ「わたしがしろな……」

黒奈「平然と嘘をつくな」

ゆうな「ホントは今、攻略中」

悠「なるほど」

黒奈「なるほどじゃない」

悠「そっちの娘は?」

ゆえ「ありしあたん……」

悠「アリシア=タンか。ドーモタカナシユウです。」

アリシア「どーもー。アリシア・テスタロッサでーす。」

悠「テスタロッサ……もしかして、フェイトの?」

アリシア「姉です」

悠「……姉?」

アリシア「姉です!」

悠「……有りだな!」

ゆえ「ありありありあり、ありーぶぇるち……!」

悠「まぁ、皆可愛いから。ホットケーキ食べていきなさい。ホットケーキ。でっかいの焼いてるから」

白奈「黒奈、ヨダレがあふれ出てる」

黒奈「でてねーよ!」
がっ!ゴキッ!
白奈「ぎゃああぁぁ!」

悠「うん、いいワキガタメだ」

ゆうな「神姫さんとどっちが凄い?」

悠「神姫。」

ゆえ「そくとうだった……」

悠「神姫の技はキレとかそういうのが違うんだ。ナイアガラバスターをリアルに仕掛けてくるからな。」

アリシア「ナイアガラバスターって?」

ゆうな「身体を掴んで頭からどーんって叩き落す技」

アリシア「極悪だ!!」

悠「出来るようになっても出来るだけしちゃダメだぞ。出来るだけ」

黒奈「出来るだけか」
チラ
白奈「なんで私を見てるの?」

黒奈「いや、別に」

ゆうな「白奈の頭がパーンってならないことを祈っておこう」

ゆえ「おとーさん、ほっとけーき……」

悠「おぉ、そうだったな。庭に行くか」

アリシア「庭で焼いてるの?」

悠「鉄板使ってるから。もはや鉄板焼きだ」

黒奈「それは違う」

悠「HAHAHA~」

アリシア「陽気なお父さんだね。」

ゆうな「ケースバイケースでいいお父さんだよ。「ケースバイケース」で」

白奈「二回言った」

ゆうな「大事なことなので」

ゆえ「だいじなことー……」

黒奈「ああそう」
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