ー日常ー街の住人達

ー猫カフェ:ナインテールー

柚「はーい、いらっしゃいませ~。」

黒猫『みゃー』

白猫『にゃー』

虎猫『ふなー』

雫「わぁ、猫だらけっ!」

白嶺「そりゃ、猫カフェだからね」

しゅり「ドリンクバーを3つおねがいします」

柚「はーい。それでは、二番のお席にどうぞです。心行くまでキャストの達とお楽しみくださいにゃん」

店員「オーナー、ちょっといいですか?」

柚「にゃ?」

社「すいません、ちょっとお話しいいですか?」

雫「おいで、おいで~」

白猫『にゃー』

雫「やーん、すごくなつっこい~♪」

しゅり「飲み物淹れてくるね。なにがいい?」

白嶺「ありがとう。私はお茶で」

雫「コーラ♪」

しゅり「了解」

白嶺「……頼みごとっていうか基本的に気が利く娘なのよね。あの娘って」

雫「雉虎猫?」

白嶺「……いってないわ」

しゅり「雉虎柄のこなら向こうにいたよ」

白嶺「……ようは虎猫よね」

雫「まぁまぁ、そんな淡々としてないで猫抱こうよ猫。あ、それとも頭乗せる?」

白嶺「どうしてよ……」

しゅり「……フィット感?」

白嶺「何かの拍子に飛び降りられたりして引っ掻かれるヴィジョンしか浮かばないのだけど」

雫「それも含めて猫と戯れる醍醐味だよんっ!」

白嶺「……」

白猫『なーご』

ググッ
雫「あぁっ、ほっぺに押しあてられる肉級の柔らかさに隠れて爪が刺さってる!刺さってるよ!」

しゅり「醍醐味醍醐味」

黒猫『みゃー』

ググッ
白嶺「ちょっ、わ、私は……」

雫「ほほう、なりゃば私はしゅりりんに~」

虎猫『みゃお』
ググッ

しゅり「おー、醍醐味」

白嶺「……何してんだか私たち」

雫「青春……かなっ!」

白嶺「肉級押し付け合うのが青春?」

しゅり「にゃん春」

白嶺「それは無いわ」

しゅり「がーん」

雫「あっはは、私猫カフェって初めて来たけど楽しいね。」

しゅり「うん、これだけ人懐っこいといい」

白嶺「がりゅーも来れればよかったのに……休日に携帯繋がらないってどうなのかしら」

雫「たぶん、鍛錬で忙しいんだよきっと」

白嶺「それが普通に通る部分があるからねぇ……」

しゅり「風邪とか引かなきゃいいけどね」

白嶺「やり過ぎるタイプだけど健康なタイプでもあるから多分平気でしょ」

雫「ヨミりんお母さんみたい」

白嶺「誰が母親だ」

白猫『にゃーご』
ぐりっぐりっ
雫「あぁ、さっきより強い~」

しゅり「ふふっ」

社「ふんふん、なるほど猫カフェっていうとこういうシステムなんですね」

柚「ウチではですけどねぇ」

社「なるほど。では、改めてまた取材の方をお願いしていいですか?」

柚「ちゃーんと宣伝してくれるのならいいですよー。よろしくです」
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