ー日常ー街の住人達【2】

ー池袋界隈ー

ゆうな「おぢさん」

後楽「ん?おう、嬢ちゃん」

紅「ちょりす。ゆうなとゆえの子猫ちゃん。」

弩躬「やぁ」

窈「あぁ、二人ともこんにちは」

ゆえ「うちのふりょうさいけんがごめいわくをかけていませんか……?」

窈「はっきりいうと……かけられてるかな」

ゆえ「もうしわけないです……」

ゆうな「おぢさん?」

後楽「いやいや、おじさんはね。買い物を頼まれたから買い物しただけだよ?」

ゆうな「そうなの?」

窈「確かに頼んだけど一万円まるまる使えとは頼んでないよね。」

後楽「おじさんにお金を渡したらどうなるかぐらい想像できないとダメだぜ」

窈「この野郎…」

ゆうな「それも一理あるね。」

窈「ちょっと?!」

ゆえ「おかねをどぶにすてるようなもの……」

後楽「ドブとは酷いなぁ」

紅「いや、その通りじゃね?」

弩躬「だな。」

ゆうな「どうしよっかな。自業自得な感じもあるしぶん殴るだけにしとこうか」

後楽「まぁ、嬢ちゃん。ポテチでもどうだ?」

ゆうな「ポテチ好きです」

ゆえ「……」

後楽「嬢ちゃんにもお菓子あげよう。」

ゆえ「わーい……」

後楽「だからとりあえずこの場は収めてくれよ」

ゆうな「いいよー」

ゆえ「こうしょうせいりつ……」

後楽「よしよし、そんじゃあ、おじさんはこのへんで失礼するぜ」

紅「逃げ足は速いな」

弩躬「ああやって生きてきてるんだろうな。逃げに迷いがない」

窈「……」

ゆうな「帰ったらお父さんに報告だね。」

ゆえ「うん……」

紅「あれ、見逃したんじゃないのか?」

ゆうな「この場は収めたよ」

ゆえ「うん、このばはおさめた……」

弩躬「キミらもいい性格だな」

窈「ええと……」

ゆうな「野良犬に噛まれたと思って諦めてください」

窈「アッハイ。」

ゆえ「それじゃあばいばい……」

窈「あ、うん。バイバイ」

紅「俺らも行くか」

弩躬「そだな。飲み物ごちそうさま」

窈「え、あ、うん…………何か、疲れたな」



ゆうな「ただいま。」

黒奈「お菓子いっぱい持ってるな」

白奈「黒奈、ヨダレが酷いよ」

黒奈「垂らしてねぇよ!」
ズドム!
白奈「おぶふっ!」

ゆえ「はらぱん……」

アリシア「ここまで容赦ないの初めて見たよ」

ゆうな「そのうち慣れるよ」

ゆえ「とりあえずかえろっか……」

ゆうな「だね。お父さんに報告しよう」
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