ｰ池袋界隈ｰ

紅「あっ」

窈「あっ、どうも」

紅「ちょりっす。何してんだ?」

窈「お仕事」

紅「あぁ。アレか女を食い物にするっていう……」

窈「往来でそういうこと言わないでもらえないかな!」

紅「悠がいってたから」

窈「彼のいってることは話半分で聞いといてよ…」

紅「たまに話半分も分かんないこと話してるけどな」

窈「まぁね……それでそっちは?」

紅「んっ、ああ、ツレとちょっとな」

弩躬「ツレです」

窈「あ、ども……。」

紅「二人って顔見知りなのか?」

弩躬「まぁ、名前と顔くらいは。一応悠からも話は何度か聞いてるし」

窈「……どんな風に?」

弩躬「……ははっ。」

窈「そこで笑って済ませないで欲しい」

弩躬「大丈夫、大丈夫。全部は信じてないから」

窈「なにこの言われのない風評被害……」

紅「ちなみに実際なんて聞いてる?」

弩躬「女を食い物にしているって」

窈「違う!!違うからっ!!」

弩躬「だから全部は信じてないって」

窈「一部でも信じられてたら困るんですけどね!!」

紅「ははは」

弩躬「あはは」

窈「笑いごっちゃないし…。はぁ、まぁいいや。」

紅「いいんだ」

窈「いや、良くはないけど……仕事あるしね。」

紅「仕事か…」

弩躬「仕事ねぇ…」

窈「だから、そんな悪人を見る目をしない!!」

紅「いやー、つい……」

弩躬「ついなぁ」

窈「うぅっ……胃が痛い…」

紅「大丈夫か?」

弩躬「胃は気をつけた方がいいって先生がいってたぞ。」

紅「あのおっぱいさん?」

弩躬「そうそう。胃を痛めてるときに殴られると穴空くとかで…」

窈「なにその超限定的な注意」

紅「まぁ、そんなの関係無しに殴り方によっては普通に内臓破裂したりするよな」

弩躬「そうだな。」

窈「若者こえぇ…」

紅「そんなこといったらアンタ若者じゃないって認めることになるぞ」

弩躬「おっさんか」

窈「ま、まだおっさんではない!」

弩躬「落ち着きましょうよ。胃が破裂しますよ?」

窈「どういう状況?!」

紅「～～!!」

窈「そして何か呼吸困難になってる人いるよ」

弩躬「ホント軽く笑うなぁ……」

窈「はぁ……ちょっとこれで飲み物でも買ってきてあげて」
スッ【10000円】
後楽「OK任しときな」

「「誰だよ!」」

後楽「通りすがりのナイスミドルダンディさ」