ー日常ー街の住人達【2】

ー一年教室ー

白嶺「がりゅーはクリスマスって予定あるの?」

京「うん、24日は神姫姉の実家にいって、25日は悠の家に行く予定だ!」

白嶺「そう……。それは楽しみでしょう」

京「うん、悠にあうのは凄く楽しみ!」

白嶺「……」

京「どうかした?」

白嶺「あ、えーと……がりゅーはサンタを……」

京「サンタは知ってるぞ。クリスマスにだけ現れる強者だ!」

白嶺「信じてたかぁ。いや、信じてる方向も違うんだけど……色んな意味で。」

京「違うのか?」

白嶺「うーん……この場合はどうしたらいいのかしら。居ると信じているけど信じている方向が違うのよねぇ」

京「?」

白嶺「まぁ……いいか。」

京「いいのか?」

白嶺「えぇ、いいと思う。そうしときましょう。」

月島「めんどくさくなった?」

白嶺「失礼ね。夢を大事にさせようっていう私なりの配慮よ」

月島「そうだよ。配慮なんだよ、独」

独「なんで、俺に振る」

月島「見習わなきゃ駄目だよってこと」

独「うっせーよ!」

京「配慮って大事だぞ。己も神姫姉によく言われる」

独「あ、うん。そうだな」

月島「いやー、独はホント、ドグサレもんだね!」

独「どういう意味だ」

月島「さぁ」

独「うぉい!」

白嶺「……っていうか、がりゅーってそこまで配慮不足なところある?」

京「んー……己はわからないけど、神姫姉がいうからあるんだと思う。だから、考えて行動してるんだ」

月島「独、見習った方がいいよ」

独「その通りかもしれないけど……お前に言われると凄くムカつく」

月島「どうしてさ、俺はこんなに配慮深い男なのに」

神姫「配慮深いって単語を初めて聞いたわ。思量深いなら聞くけど」

独「お前のどこが配慮深いんだ」

月島「むしろ、どこが配慮してないと?」

独「俺への言動行動」

月島「それは配慮必要ないじゃん」

独「必要としろ!」

月島「あ、うん……ゼンショシマス」

京「善処してくれるらしいぞ。よかったな、独」

独「……」

白嶺「あの言い方は駄目だと思う」

京「どうしてだ?」

白嶺「善処するって言葉は前向きに考える。つまり考えるだけなのよ」

京「考えるなら良い事じゃないのか?」

白嶺「そうねぇ……がりゅーだったら考えて行動して結果を出そうとするんだろうけど、世間一般だと考えるだけで終わるのよ。」

京「難しいな」

白嶺「耳触りのいい言葉に騙されちゃ駄目ってことよ。私も善処する、善処するって言い続けられて、いい加減仕事しないひとを知ってるから…はぁ」

独「なんか……大変だな。お前も」

白嶺「大変なのよ。」

月島「独も神経性胃腸炎で吐血するぐらい大変な目にあえばいいのにね」

独「イヤじゃボケ!」
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