ｰ池袋東口:和龍軒ｰ

千夜「らっしゃい」

悠「いらっしゃいました!」

千夜「帰れ」

悠「がりゅー、アレがツンデレだぞ」

京「あれがツンデレか」

千夜「表でろ。」

悠「ラーメン食べてから!」

千夜「うぜぇ…」

悠「なにを仰るうさぎさん」

千夜「誰がうさぎさんだ」

悠「ともき」

千夜「ここに居ねぇヤツを引きずり出すな」

紅「何食う?」

京「ラーメンかな」

紅「じゃあ、和龍スペシャルだな」

悠「おれ、大もりもりで」

千夜「……」

悠「ついには無視され出した」

紅「しゃーないわな」

悠「さて……がりゅー」

京「なに?」

悠「……」

京「……」

悠「さ、最近調子どうだ?」

千夜「話の糸口が見つけ出せない父親か!」

京「勉強頑張ってる」

悠「ぐふっ……」

紅「あー、あまりにも優等生な返しにダメージ受けてるな」

京「優等生じゃないぞ。勉強、すごく難しいし」

悠「んー……ずーっと鍛錬ばっかしてたんだもんな」

紅「ある意味筋金入りだな、それ」

千夜「でも、勉強してんなら幾分かはマシになったんだろ?」

京「自分の名前は漢字で書けるようになった」

紅「……」

千夜「……」

悠「……が、臥劉京って字が難しいからな!よく頑張ってるじゃないか!」

京「ありがとう!」

紅「必死でフォロー入れたな」

千夜「どの程度の学力から止まってたのか……そうとうだなこりゃ」

京「でも、己は一番になるんだ。」

紅「一番か?そいつは志がでかいな」

京「一番にならないと悠と結婚できないからな!」

悠「……」

千夜「おい、どこ向いてんだお前。目の中にラー油ぶっかけるぞ」

悠「やめてよ!!」

紅「一番にならなくても悠だったら結婚してくれるよ」

悠「うぉい!」

京「それじゃあダメだ。ちゃんと悠に合わせられるように己が努力しないとダメなんだ!」

紅「立派だなぁ。それに比べて……」
チラ
悠「……」
バッ!

千夜「だからどこ向いてんだよ。顔面に煮えたぎった油ぶっかけぞ」

悠「ただの拷問だよソレ!」

紅「ぶっちゃけ、がりゅーの子猫ちゃんは悠のどこが好きなんだ?」

京「色々ありすぎるけど、好きなところは全部だ!」

紅「あぁ、うん。悠」

悠「なんじゃい」

紅「結婚してやれ。いや、結婚してもらえ。結婚式代は最悪俺が崇さんとかに土下座してカンパして集めるから」

悠「やめろ!」