ｰ池袋界隈ｰ

崇「ふー……冷えるな」

本郷「ふっ」

崇「そうだな。明日からはもう一枚上着を重ねてもいいな」

本郷「フッ」

崇「あぁ、お前に任せる。」

本郷「ふっ…」

崇「ん?ほう……アレは面白いな。時間はまだあるよな?」

本郷「フッ…」

崇「なら、少しからかっていくか」

悠「うー、寒い」

京「寒いのか?」

悠「おれは冷たいのと相性が悪いんだ……。」

京「でも、自販機で缶コーヒーの冷たいのかってなかった?」

悠「寒い時でも冷たいのを飲みたい時があるんだ」

京「んーんん?」

崇「ここはアホかといっていい場面だぞ。臥劉」

悠「むっ!誰だ!」

崇「見えてるだろ」

京「タカシと……いつもいっしょに居る人」

本郷「ふっ」

京「本郷か」

悠「わー……がりゅーは通じる側だったか」

京「なにが?」

悠「本郷のいってることが通じる側とそうでない側がいるんだよ」

本郷「フッ」

京「悠がいってることがよくわからないけど。本郷がおしゃべりなのは分かった」

悠「おれが分かんないよ…」

崇「俺も分からんからこれは気にするな」

悠「お前は通じてるだろ」

崇「いや……通じる時とそうでない時がある。」

悠「どういうこっちゃ……」

崇「知らん」

悠「もっと興味持てよ!」

京「悠、落ち着いて」

崇「しかし、デート中か?」

悠「まぁな」

京「デート……でーと……」
ぷしゅぅ

崇「……どうなった?」

悠「照れて茹でダコ状態になってる」

崇「……ははっ。それは、ずいぶんとアレだな、あははっ!」

悠「爆笑かよ」

崇「いや、今時そんな純粋な奴が見れると思わなくてな」

悠「そりゃお前が見てるガキどもに比べたらがりゅーは純粋だろうよ」

崇「そういうお前がぶっちぎりでねじ曲がってるがな」

悠「ほっとけー!!」

京「はっ!」

崇「気がついたか」

京「えと……うん……で、デートちゅぅだ///」

崇「あはははっ」

本郷「ふっ」

崇「くくっ、あー、時間か。おい、臥劉」

京「なんだ?」

崇「悠の面倒しっかり見てやってくれ」

悠「どーいう意味だ!」

京「もちろんだ!悠は己が守る。」

崇「くくっ。じゃあ、これでこれで飯でも食べて英気を養え。」

スッ
京「お金なんてもらう理由ないぞ」

崇「気にするな」

悠「礼いってもらっとけ、王様からのお小遣いだ。」

京「えっと、ありがとうございます……って、居ない」

悠「ホント何なんだあいつは……」