ー日常ー街の住人達【2】
ー百目鬼相撲道場ー
雲水「あーあー……暇になっちまったなぁ」
ギィギィ!ギィギィ!
ギィギィ!ギィギィ!
「片手でバーベル振り回しながら哀愁漂わせるってなんなんですか…」
雲水「おう、お疲れさん。姫川(ひめかわ)」
魁人「カイトって呼んでくださいよ。あまり名字好きじゃないんですから」
伊万里「良い名字じゃないか。」
雲水「おぉ、伊万里。身体は平気か」
伊万里「もう万全です。向こうに戻る前に挨拶をと……」
魁人「っていうか、ボコボコにされて負けたらしいですね。護衛対象の相手に」
伊万里「っ……確かに多少は油断したが負けてはないしボコボコにされてもない」
魁人「ふぅん…」
伊万里「あ゛?なんだ?その面!」
魁人「別に何も言ってはいないし、もともとこういう顔相ですので」
伊万里「嫌味な顔だな」
魁人「あはは、怖い顔の人よりマシです。子供とかが見たら泣きそうだし」
伊万里「誰のこと、だ?」
魁人「さぁ、ね」
雲水「お前らよぉ、喧嘩するなら殴り合うとか仲良く喧嘩しろ。同期生だろ」
魁人「百目鬼先生、そうおっしゃいますが俺の方が先ですから」
伊万里「対して変わらないだろ!」
魁人「それにさらにいえば俺の方が年上」
伊万里「たった一年だろ!!」
魁人「その一年が大きい。」
雲水「まぁ、一年はデケェわな。ほれ」
ドッ!!
伊万里「ぐっ!?」
ドッ!!
魁人「ぬっ!?」
雲水「元気が有り余ってるなら筋トレしろ筋トレ」
伊万里「ちょっ、重っ…い!」
ギシッ…
魁人「百目鬼先生…これっ、いくら……のを?」
雲水「380だ。ひとつで190だな」
伊万里「こんなものを……片手で振り回してたとか……はぁぁ」
ドスンッ!
魁人「そもそも……ベンチプレス用のバーベルってのがおかしい……はぁぁっ!」
ドスンッ!
雲水「もう190までが片手の限界かな」
伊万里「片手で約500キロ支える自信があるっていってるよ……」
魁人「先生なら出来そうだけど…」
雲水「若寅と風雷コンビが帰っちまったか暇なんだよ」
魁人「暇って……あの三人の世話は全部俺がしてましたよね。」
雲水「いや、色々と考えてたんだよ。」
魁人「……天さんの事ですか?」
伊万里「天……九頭竜師父の息子さんですよね。」
魁人「お前、一度あっちにいってたんだろう。天さんは本当にいたのか?」
伊万里「知らん。俺が対峙したのは赤龍を使う拳法家だ。ってか、天ってのがどんな人かも知らないし」
雲水「ん?お前、天のこと知らないのか?」
伊万里「はい。ごたごたしてたのは知ってますけど、あの頃は数居る門下生のその一程度のでしたし……お前は?」
魁人「似たようなものだけど……事の顛末は知っている」
雲水「アレは十神将歴の中では相当の事件だったからな」
伊万里「十神将歴で相当な事件て……」
魁人「正直、俺は天さんが今何かしようとしているとはとても思えないんですけどね」
伊万里「どういう事だよ、現に俺は龍剄の使い手と対峙してんだぞ」
魁人「色々あるんだよそう思う事情が」
伊万里「それを説明しろや」
魁人「……」
雲水「……」
雲水「あーあー……暇になっちまったなぁ」
ギィギィ!ギィギィ!
ギィギィ!ギィギィ!
「片手でバーベル振り回しながら哀愁漂わせるってなんなんですか…」
雲水「おう、お疲れさん。姫川(ひめかわ)」
魁人「カイトって呼んでくださいよ。あまり名字好きじゃないんですから」
伊万里「良い名字じゃないか。」
雲水「おぉ、伊万里。身体は平気か」
伊万里「もう万全です。向こうに戻る前に挨拶をと……」
魁人「っていうか、ボコボコにされて負けたらしいですね。護衛対象の相手に」
伊万里「っ……確かに多少は油断したが負けてはないしボコボコにされてもない」
魁人「ふぅん…」
伊万里「あ゛?なんだ?その面!」
魁人「別に何も言ってはいないし、もともとこういう顔相ですので」
伊万里「嫌味な顔だな」
魁人「あはは、怖い顔の人よりマシです。子供とかが見たら泣きそうだし」
伊万里「誰のこと、だ?」
魁人「さぁ、ね」
雲水「お前らよぉ、喧嘩するなら殴り合うとか仲良く喧嘩しろ。同期生だろ」
魁人「百目鬼先生、そうおっしゃいますが俺の方が先ですから」
伊万里「対して変わらないだろ!」
魁人「それにさらにいえば俺の方が年上」
伊万里「たった一年だろ!!」
魁人「その一年が大きい。」
雲水「まぁ、一年はデケェわな。ほれ」
ドッ!!
伊万里「ぐっ!?」
ドッ!!
魁人「ぬっ!?」
雲水「元気が有り余ってるなら筋トレしろ筋トレ」
伊万里「ちょっ、重っ…い!」
ギシッ…
魁人「百目鬼先生…これっ、いくら……のを?」
雲水「380だ。ひとつで190だな」
伊万里「こんなものを……片手で振り回してたとか……はぁぁ」
ドスンッ!
魁人「そもそも……ベンチプレス用のバーベルってのがおかしい……はぁぁっ!」
ドスンッ!
雲水「もう190までが片手の限界かな」
伊万里「片手で約500キロ支える自信があるっていってるよ……」
魁人「先生なら出来そうだけど…」
雲水「若寅と風雷コンビが帰っちまったか暇なんだよ」
魁人「暇って……あの三人の世話は全部俺がしてましたよね。」
雲水「いや、色々と考えてたんだよ。」
魁人「……天さんの事ですか?」
伊万里「天……九頭竜師父の息子さんですよね。」
魁人「お前、一度あっちにいってたんだろう。天さんは本当にいたのか?」
伊万里「知らん。俺が対峙したのは赤龍を使う拳法家だ。ってか、天ってのがどんな人かも知らないし」
雲水「ん?お前、天のこと知らないのか?」
伊万里「はい。ごたごたしてたのは知ってますけど、あの頃は数居る門下生のその一程度のでしたし……お前は?」
魁人「似たようなものだけど……事の顛末は知っている」
雲水「アレは十神将歴の中では相当の事件だったからな」
伊万里「十神将歴で相当な事件て……」
魁人「正直、俺は天さんが今何かしようとしているとはとても思えないんですけどね」
伊万里「どういう事だよ、現に俺は龍剄の使い手と対峙してんだぞ」
魁人「色々あるんだよそう思う事情が」
伊万里「それを説明しろや」
魁人「……」
雲水「……」