ー日常ー街の住人達

ー一年教室ー

玲王「……」
カキカキ

京「じっ……」

愛「じっ……」

玲王「ビクっ!?な、なに?」

京「んーん、何描いてるか見てた」

愛「これは……」

玲王「あ、ょっとした落書きなんだけど」

京「ちゅーしょーがってやつか!」

玲王「え……」

愛「アレか瓦谷も部屋に飾ってたなぐゃぐちゃな絵なのに高いの。一回吹き飛ばして拳骨されたこれは建物か?」

京「建物か?」

愛「ほら、この四つ伸びてるのがビル」

京「上でつながってる」

愛「そういうのがちゅーしょーがでしょ」

京「なるほど」

玲王「……(猫なんだけど)」

京「お前ってすごいんだな!こーゆーの己(おれ)には分かんないけど描けるのは凄いぞ」

玲王「あ、ありがとう。」

白嶺「がりゅー、愛、あんまり邪魔しちゃ駄目よ」

京「うん」

愛「ほーい」

雫「まなちん、お菓子食べる?」

愛「食べる~」

雫「がりゅーちゃんもおいでよ~」

京「分かった」

玲王「……はぁ」

京「覇生」

玲王「ん?なに?」

京「ごめん、己、本当は猫に見えた。建物だったのに間違えてごめんなさい」

玲王「!!ま、間違えてないよ!がりゅーちゃん、ありがとう!」

京「うんっ?」

独「覇生の絵を分かるなんて凄いな……」

白嶺「失礼よ」

独「だって、あいつ描いてる姿は様になってるのに絵は酷いだろ」

白嶺「だから、失礼なのよ。努力してるんだから」

独「……そうだな。本人は真剣だもんな。俺も真剣にするか」

白嶺「なにを?」

独「おーい、瀬川」

しゅり「なに?」

独「宿題見せ…」

白嶺「しゅり、お願い。孤独に宿題見せないで」

しゅり「がってん承知」

独「うぉい!」

白嶺「自分でやらなきゃ意味無いでしょ。がりゅーなんて忘れたことないわよ」

独「そういえばそうだな……しかも間違いが少ない……どうしてだ?」

白嶺「アンタ自分のことを棚上げして失礼よね。」

京「宿題は神姫姉に教えてもらってるからな。間違うたびに一撃貰ってる」

白嶺「……」

独「……」

雫「まなちんも宿題は忘れないよね」

愛「宿題ってなんだ?」

独「は?」

白嶺「……もしかして誰かにやってもらってない?」

愛「よく分かんないけど、プリントとかは瓦谷に渡してるぞ」

白嶺「……絶対に誰かにさせてるわねこれは」
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