ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「バレンタインなのだ。」

サタン「バレンタインて誰なのだ?」

悠「「ビールの一気飲み」「肉体の急激な変化」「足でマンドリンを弾く」「14歳に欲情」など様々なパフォーマンスを見せてくれる大統領だ」

摩耶「それ、ヴァレンタイン」

悠「ドッジャーン!」

亘理『最初っから飛ばしてるね』

悠「最後のクライマックスだ!」

ベヒモス「なら、もうおしまいモス?」

スキュラ「一発の花火みたいですね。」

悠「咲き誇る花は散るからこそに美しいんだZA!」

神姫「そんなに散りたいの?」
スッ
悠「細く長く生きたい……」

亘理『急変』

千世子「ちゃんと説明すると好きな人にチョコレートをあげる日なのだ」

摩耶「もっとちゃんと説明すると違うんだけど、今はいろいろと変わって大事な人とか友達とか上司とか、とりあえずお世話になってる人にチョコを贈る日にってね」

サタン「なるほどなのだ。」
スッ
悠「……なんだ、この手は?」

サタン「家臣として感謝を込めて渡すといいのだ」

悠「まず、家臣ではない」

サタン「まだ、そんなこといってるのだ?」

悠「こっちのセリフじゃ!!」

冥「はいはい、皆さんお揃いですナ。今日はバレンタインなのでチョコとチョコクッキーを用意しましたナ」

千世子「わーいなのだ!」
サタン「わーいなのだ!」

悠「魔王がアレでいいのか」

摩耶「魔王だから自由なんじゃない?」

悠「なるほど」

亘理『はい、悠ちゃんはチョコ食べられないから私からはクッキー……だよ』

悠「……ちゃんともう一回いってみ」

亘理『クッキー…もの』

悠「あ?」

亘理『クッキーみたいなもの』

悠「……管理人ちゃん、なんかおれようのある?」

摩耶「スルー」

亘理『ちょっとーー!』

悠「じゃあ、自分で食ってみろ」

亘理『……』
プイッ

悠「そっぽむいてんじゃねぇぇ!」

神姫「まぁ、でも自分の料理は美味いと思いこんでるへたくそよりかは、下手と分かってても作るへたくそのがマシじゃない?」

亘理『へたくそっていっぱい言われた……』

雨「まぁ、これはアンタが悪いわ」

ベヒモス「甘くておいしいモス♪」

冥「いっぱい焼いたのでどんどん食べてくださいナ」

スキュラ「紅茶もいい香りですね。」

悠「アールグレイだな」

冥「正解ですナ」

亘理『悠ちゃんスゴイ!』

サタン「やるのだ!」

神姫「モノリスにカンペが浮き出てるのよ」

モノリス【⦅このちゃばはあーるぐれいです⦆】

悠「ああん、ネタバレぇ」
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