ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「はい、これまでしてきたじゅぎょーの本と資料なのだ。」
ドササッ

スキュラ「なかなかの量ですね。」

摩耶「何だかんだで約980日分ぐらい授業してるからね。」

悠「もうすぐ1000だしな」

千世子「ちなみに、英雄のじゅぎょーは昨日でおしまいだったのだ。」

スキュラ「私の初参加授業が最後ってなんなんですか?」

悠「逆にあたりっぽくないか?」

スキュラ「はぁ……」

摩耶「そういえば転入生ってスキュラちゃんだけじゃないんだよね。なにか聞いてる?」

スキュラ「いえ、私も何人か同じようなモンスティアがいるということだけしか」

悠「モンスティア……ってことは残りも女の子か!」

亘理『ずいぶんと嬉しそうですねー』

悠「えへっ☆」

神姫「……」
がっ!
悠「がんめっ!」

亘理『ドストレートに殴った』

雨「本当にドストレートだったわね。」

悠「めっちゃ痛いわぁ。コォォォ!」

摩耶「波紋の呼吸でダメージを回復してる。」

メフィスト「ハァーイ。皆サーン。ご機嫌いかがデースか?」

悠「上々です」

メフィスト「それはそれは、では、転入生をご紹介しマスねー。」

神姫「いったい何人呼ぶ気なの?」

メフィスト「スキュラさんを含めて3名ほどデース。つまりこんかいで全員デース。お二人どうぞ」

グラデ髪の美女「よろしくなのだ!」

四つの腕(?)の少女「よ、よろしくモス」

悠「色々とツッコミたいが、とりあえず、みんなを代表しておれが聞こう。なんのモンスターかわかりません。自己紹介お願いします。」

グラデ髪の美女「我は魔王なのだ!」

悠「真桜?うちにもいるよ」

千世子「真桜じゃなくて魔王なのだ。」

サンタ「魔王といえばサタン、サタンといえば魔王!かつては天使だったけど、堕天して悪魔のボスになったのだ。我は偉大なのだ!堕天した理由は、まぁ、色々あったのだ。でも堕天してからも楽しく暮らしてるし、全然後悔してないのだ!」

神姫「サタンって……あのサタン?」

メフィスト「あのサタンデス。」

雨「それであなたは……っていうか、そのデカくて固そうなのは腕?」

ベヒモス「ボクはベヒモスですモス。これは尻尾モス。」

悠「まさかの尻尾……」

ベヒモス「すごく食欲があるモス。昔、リヴァイアサンと海に住んでたモス。でも二人一緒だと、海の水溢れるモス。だからボク、陸で暮らすことにしたモス。たくさんの動物、ボクと仲良しモス。陸での生活も楽しいモス。」

メフィスト「ということデ、サタンさんとベヒモスさんとも仲良くしてあげてくださいデース」

悠「ちょっと待て、スキュラの時から思ってたけど位的にヤバすぎるモンスターじゃないか?おい。」

メフィスト「……HAHAHA」
ポンッ!

摩耶「消えたね」

神姫「逃げたっていうのよ」
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