ー奇談ー學校へ行こう10
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「こーのーひーろーい世界でー♪」
摩耶「なんでレッツニャンス?」
悠「にゃんにゃん♪」
神姫「……」
バチッ……バチチチッ
悠「無言で赤龍の剄を練らないでいただきたい」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのにゃ……なのだ!サラディンがエルサレムを取り返した後、今度はヨーロッパでエルサレム奪還の動きが高まり、エルサレム奪還のための軍「十字軍」が編成されるのだ。」
神姫「殺意が芽生えたのよ」
悠「にゃんにゃんって言っただけなのに……」
摩耶「言って許される人と許されない人がいるんだよね。」
悠「……亘理」
亘理『にゃんにゃーん!』
千世子「この戦いはイスラムと十字軍の戦いの中でも最も激しいものだったといわれているのだ。とくに「リチャード獅子心王」とサラディンの戦いは、歴史上名高い戦いのひとつなのだ。長い戦いの末、サラディンとリチャード獅子心王は和議を結ぶ。サラディンはキリスト教徒の聖地巡礼の安全を保障し、キリスト教が支配するエルサレム周辺の領土は、全盛期の10分の1となったのだ。」
神姫「なんか猫っぽくないわね。」
摩耶「元気はあるね」
雨「悠よりはマシ。」
悠「にゃんにゃー!」
亘理『ところで悠ちゃん、私のシマシマニーソについて』
千世子「余談だが、サラディンはキリスト教徒にも影響を与えているのだ。異教徒と戦うサラディンの姿と、彼の偉大な性格、約束や誇りを重視する姿勢は、当時ヨーロッパで理想とされていた「騎士道精神」の理想形だったからなのだ。サラディンがあまりに理想的な騎士なので、キリスト教徒の間にし「サラディンは十字軍の騎士によってキリスト教に改宗した」という都合のいいうわさまで流れたというのだ。」
悠「もちろん、こころがにゃんにゃんするんじゃー!」
神姫「病気ね」
悠「いやいや、もう肩車したくなるよホント」
摩耶「ご病気です」
雨「脱いだ方がいいわよ」
千世子「イスラム教に限ったことではないが、国王というのは財産を蓄えるのが普通なのだ。しかしサラディンが個人的に残した財産は、金貨1枚、銀貨47枚だけだったのだ。これは、庶民式の質素な葬儀もできないほどの微々たる額なのだ。サラディンは普段から「富は聖戦実行のため、または他人のために使うもの」という信念を持っており、自分のためにお金を蓄えることはほとんどなかったのだ。」
悠「どっかの国王に聞かせたい言葉だな」
亘理『会話の切り替えの速さ』
悠「あとでニーソの間に人差し指ツッコんでグリグリしていい?」
亘理『それ楽しいの?』
悠「こころがれっつにゃんするんじゃー!」
神姫「…………」
ゴッ!
千世子「サラディンがエジプトを自分の領土としたとき、彼の主君であるヌール・アッディーンは、サラディンの本意を聞こうとしているのだ。しかし、サラディンは沈黙を守り、主君の質問に答えなかったのだ。ヌール・アッディーヌが死ぬと、サラディンはかつて仕えていた主君の領土も自分のものにしたのだ。」
悠「……」
摩耶「大丈夫?」
悠「ただ、ただ、純粋に顔面殴られたのは久しぶりだわ」
亘理『タフだよね』
悠「シマシマニーソとむっちり太もものおかげで」
亘理『誰がむっちりかっ!!』
千世子「このことから、一部ではサラディンは高潔なだけの人物ではなく、権力を狙う野心家だったのではないか?という意見があるのだ。しかしこの意見には反論もあるのだ。サラディンとヌール・アッディーンが不仲になった理由は権力ではなく、エルサレム奪還に対する考え方が違うだけであり、サラディンは主君の領土を奪おうという考えはなかった、というのだ。以上、サラディンのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「こーのーひーろーい世界でー♪」
摩耶「なんでレッツニャンス?」
悠「にゃんにゃん♪」
神姫「……」
バチッ……バチチチッ
悠「無言で赤龍の剄を練らないでいただきたい」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのにゃ……なのだ!サラディンがエルサレムを取り返した後、今度はヨーロッパでエルサレム奪還の動きが高まり、エルサレム奪還のための軍「十字軍」が編成されるのだ。」
神姫「殺意が芽生えたのよ」
悠「にゃんにゃんって言っただけなのに……」
摩耶「言って許される人と許されない人がいるんだよね。」
悠「……亘理」
亘理『にゃんにゃーん!』
千世子「この戦いはイスラムと十字軍の戦いの中でも最も激しいものだったといわれているのだ。とくに「リチャード獅子心王」とサラディンの戦いは、歴史上名高い戦いのひとつなのだ。長い戦いの末、サラディンとリチャード獅子心王は和議を結ぶ。サラディンはキリスト教徒の聖地巡礼の安全を保障し、キリスト教が支配するエルサレム周辺の領土は、全盛期の10分の1となったのだ。」
神姫「なんか猫っぽくないわね。」
摩耶「元気はあるね」
雨「悠よりはマシ。」
悠「にゃんにゃー!」
亘理『ところで悠ちゃん、私のシマシマニーソについて』
千世子「余談だが、サラディンはキリスト教徒にも影響を与えているのだ。異教徒と戦うサラディンの姿と、彼の偉大な性格、約束や誇りを重視する姿勢は、当時ヨーロッパで理想とされていた「騎士道精神」の理想形だったからなのだ。サラディンがあまりに理想的な騎士なので、キリスト教徒の間にし「サラディンは十字軍の騎士によってキリスト教に改宗した」という都合のいいうわさまで流れたというのだ。」
悠「もちろん、こころがにゃんにゃんするんじゃー!」
神姫「病気ね」
悠「いやいや、もう肩車したくなるよホント」
摩耶「ご病気です」
雨「脱いだ方がいいわよ」
千世子「イスラム教に限ったことではないが、国王というのは財産を蓄えるのが普通なのだ。しかしサラディンが個人的に残した財産は、金貨1枚、銀貨47枚だけだったのだ。これは、庶民式の質素な葬儀もできないほどの微々たる額なのだ。サラディンは普段から「富は聖戦実行のため、または他人のために使うもの」という信念を持っており、自分のためにお金を蓄えることはほとんどなかったのだ。」
悠「どっかの国王に聞かせたい言葉だな」
亘理『会話の切り替えの速さ』
悠「あとでニーソの間に人差し指ツッコんでグリグリしていい?」
亘理『それ楽しいの?』
悠「こころがれっつにゃんするんじゃー!」
神姫「…………」
ゴッ!
千世子「サラディンがエジプトを自分の領土としたとき、彼の主君であるヌール・アッディーンは、サラディンの本意を聞こうとしているのだ。しかし、サラディンは沈黙を守り、主君の質問に答えなかったのだ。ヌール・アッディーヌが死ぬと、サラディンはかつて仕えていた主君の領土も自分のものにしたのだ。」
悠「……」
摩耶「大丈夫?」
悠「ただ、ただ、純粋に顔面殴られたのは久しぶりだわ」
亘理『タフだよね』
悠「シマシマニーソとむっちり太もものおかげで」
亘理『誰がむっちりかっ!!』
千世子「このことから、一部ではサラディンは高潔なだけの人物ではなく、権力を狙う野心家だったのではないか?という意見があるのだ。しかしこの意見には反論もあるのだ。サラディンとヌール・アッディーンが不仲になった理由は権力ではなく、エルサレム奪還に対する考え方が違うだけであり、サラディンは主君の領土を奪おうという考えはなかった、というのだ。以上、サラディンのじゅぎょーだったのだ。」