ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「そとが、そとがこおってるぅ……」

亘理『悠ちゃんが開幕一番SAN値ゼロ?!』

摩耶「ああ、そういえば昨晩雨降って氷貼ってたね」

千世子「今年初氷なのだ!」

悠「もうお外出れない……」

神姫「……」
ガチャ、サー……

悠「なんで窓開けてるの?!」

神姫「換気」

悠「やめてよ!むしろ寒気だよ!」

摩耶「んー、20点かな」

雨「窓を開けるのはやめましょう…。」

神姫「ああ、失礼。虫も寒さには弱かったわね。」

雨「虫っていうんじゃないわよ」

悠「蟲らな……Ok?」

雨「かわっとらん!」

悠「じやあ、ビートル!」

雨「……」

悠「虫に無視されだしたからぴよこで遊ぼうか」

千世子「「で」遊ぶってなんだのだ!」

悠「今、おれの両手が結構冷たいです。これでぴよこのほっぺを押さえ込みたいと思います」

千世子「やー!」

悠「じゃあ、背中に突っこむ」

千世子「悪化してるのだ!」

悠「じやあ、腰でもいい」

千世子「どんどんダメな方にいってるのだ!」

亘理『そうだ!セクハラだー!』

悠「胸と尻じゃないからセーフです!」

摩耶「判定お願いします」

神姫「死罪」
チュドン!
悠「ぎゃー!!」

摩耶「名ジャッジ」

雨「いや、確定されてたでしょ」

悠「冬は人肌恋しい季節なのに……」

雨「復活早っ!?」

亘理『バッチコイ!』
バッ!

悠「じゃあ、とりあえず……制服プレイでお願いします」

摩耶「判定」

神姫「斬罪」
ビュバッ!
悠「ぎゃー!」

亘理『制服……しまっちゃってるなぁ。』

雨「やらんでいい」

悠「最近制服にムラッと来るんだよな」

雨「気持ち悪いほど復活速い……」

千世子「どんな制服なのだ?」

悠「そりゃ普通にセーラー服とかブラウスにリボンタイ、またはネクタイで格子柄のスカート。」

摩耶「王道っちゃ王道だね。」

悠「あとは単に縞々のニーソックス履いてくれてたら嬉しい。としいうか、縞々のニーソックスだけで嬉しい。」

神姫「病院いったほうがいいんじゃない?」

悠「大丈夫。元気いっぱいです」

摩耶「まぁ、ぶっちゃけ悠君が頼んだら普通に履いてくれるでしょ、なんなら制服も着てくれそうだし」

悠「お願いします。縞々のニーソックス履いてください」

神姫「嫌」

悠「ダメだった」

摩耶「相手が悪い」

悠「じやあ、ぴよ……いや、千世子さんと亘理さんどうかお願いします。」

亘理『いいけど、私もってないヨ。縞々のニーソ』

千世子「千世子もなのだ」

悠「そんなこともあろうかと思って、ここに用意してあります。ぴよこはこの縞々の細いやつな、亘理は縞の幅が広いやつで」

亘理『なんで持ってるの?!』

悠「こんなこともあろうかと思って」

雨「変態か!」

悠「ちゃんと雨のも用意してるぞ。ほら、蜘蛛足用の特注のも」

雨「気持ち悪いのを通り越してゾッとする!!」

摩耶「多分、女子全員分のあるよね」

神姫「あの覚悟というか執念だけは認めるわ……」
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