ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

骨犬『ハッハッ』

メフィスト「デ?」

悠「いや、そのままにしとくわけにもいかないから。悪魔が悪魔っぽい犬として飼ってくれ。」

摩耶「わー、骨だね」

神姫「骨ね」

千世子「はい、前回の続きからなのだ。エンキドゥは、暴君ギルガメッシュを倒すために神々が作った人間なのだ。年度から作りだされたエンキドゥは知能はほとんどないが、すさまじい怪力の持ち主なのだ。全身は毛むくじゃらで衣服を着ず、髪は女性の用に波打っていたのだ。」

メフィスト「こマるんデスよねー。」

悠「こうなった原因の一反はメフィストにあるからな」

メフィスト「……」

摩耶「悪魔を黙らせた」

亘理『全般的に先生が悪いんだろうねきっと』

千世子「エンキドゥの誕生を知ったギルガメッシュは、その力を弱くするため娼婦を遣わし、エンキドゥを誘惑して7日間交わらせたのだ。するとエンキドゥは異常な怪力を失い、代わりに人間としての知性を身に着けたというのだ。」

メフィスト「しかし、こんなところに来てもよろこば……」

恋大根【……】
タタタッ!
骨犬『ハッハッ!』
ダダダッ!

モノリス【⦅たのしそうですよ。⦆】

雨「この高所も分けわかんないのが増えてきたわね……」

千世子「しかし力が落ちたといっても、エンキドゥは充分に強かったのだ。ギルガメッシュの前に立ちはだかったエンキドゥは、ギルガメッシュと互角の戦いを繰り広げるのだ。すると驚くべきことが起こるのだ。お互いの強さを知った両者の間には、いつの間にか友情が芽生えて芽生えていたのだ。エンキドゥはギルメガッシュの親友となり、ギルガメッシュに襲い掛かる怪物を、ふたりで力を合わせて倒すようになったのだ。」

悠「恋大根、久々に見た気がする。」

摩耶「僕、ちょくちょく見てたよ」

悠「どこでだ?」

摩耶「台所」

悠「やべぇ、料理される。」

千世子「「ギルガメッシュ叙事詩」の主人公はあくまでギルガメッシュであるため、エンキドゥに関する記述は比較的に少ないものとなっているのだ。しかしエンキドゥが英雄であることに疑う余地がないのだ。二人がメソポタミアに生えていない過ぎの気を手に入れるために森へ旅した時、森を守る怪物「フンババ」にとどめを刺したのはエンキドゥだったのだ。エンキドゥはトキにギルガメッシュを上回る武功を残していたのだ。」

摩耶「正確に言うと台所の冷蔵庫の野菜室」

神姫「居心地が良かったんじゃない?」

悠「野菜室凄いな」

亘理『冥ちゃんは料理するたびに退けるのがめんどくさかったポイけどね。』

悠「わりとデカいからな恋大根」

千世子「ギルガメッシュとエンキドゥどんな戦いでも共に戦い、不安な似れば励まし合う無二の親友となっていたのだ。しかし二人の友情は神々によって引き裂かれるのだ。」

骨犬『ハッハッ!』
ダダダッ
恋大根【……】
タタタッ

メフィスト「私が飼わなくても放置デいいんじゃないデスか?」

悠「それもそうだな」

千世子「その原因はギルガメッシュの行為にあったのだ。ギルガメッシュは女神『イシュタル』の求愛を拒否し、さらにはその報復としてウルクに送り込まれた『天の牛』を倒してしまったからなのだ。二人は神に対して2回も反逆してしまったのだ。」

亘理『あの骨犬なにたべるの?』

悠「普通に犬と一緒だけど、食った傍から落下するぞ」

摩耶「骨だしね」

神姫「スカスカだものね。悠の頭ぐらい」

悠「ん?」

千世子「神は二人に対する罰として、エンキドゥを病気にかからせて殺してしまったのだ。ギルガメッシュは民衆にエンキドゥの像を作らせ、友のために泣いたというのだ。以上、ギルガメッシュとエンキドゥのじゅぎょーだったのだ。」
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