ー奇談ー學校へ行こう10
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「火遊びはしちゃいけないのだ」
悠「そうだな。消しとこうか」
炎『やめろぉ!』
摩耶「なにげにうるさいね。」
神姫「さっさとどうにかしなさいよ。」
悠「義鷹、メフィのおっさんに叩きつけといて」
義鷹「仕方ねぇな」
【ティムール】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。ユーラシア大陸に『モンゴル帝国』を築いた英雄「チンギス・班」。彼の死から100年後、その後継者を自称し、大帝国を築いたのがティムールなのだ。その名前は中世のモンゴル語で「鉄」を意味するのだ。「ティムール・イ・ラング(びっこのティムール)」とよばれることもあったが、これはティムールが戦いの中で右手と右足を負傷したからなのだ。」
花子『容赦ないなぁ』
恋「コイツに容赦はない」
悠「おれは容赦あるわよ!」
亘理『なんでおねぇ?!』
摩耶「悠君は容赦「され」ないひとだけどね」
千世子「チンギス・ハンの帝国が世界に広がった影響でティムールが生まれた14世紀中盤には、多くのモンゴル人が現地の習慣に溶け込んでいたのだ。ティムールの家はユーラシア大陸のど真ん中にあった「西チャガタイ・ハン国」の没落貴族で、現地の習慣に合わせてイスラム教を信仰していたのだ。」
悠「そうなんだよなぁ。優しくされたい……」
恋「充分されとるだろうが!」
悠「足りない」
恋「イラッ」
神姫「針とカッターどっちがいい?」
悠「なにされるの?!」
千世子「ティムールは読み書きはできなかったが、ペルシア語とトルコ語を自由に話すことができたのだ。若いころは盗賊まがいのことをしていたティムールだが、ジョジョに軍事的才能を発揮し、国の有力者になっていくのだ。そしてティムールが34歳になった1370年、ティムールは政敵をすべて倒し、国の実質的な支配者になったのだ。ティムールが支配した国は「ティムール朝」と呼ばれるのだ。」
神姫「刺すのと裂くの」
悠「さらっと猟奇的なこと言われてる」
恋「構わんじゃろ」
悠「お前、一週間おやつ抜きな」
恋「なんっ!?」
千世子「ティムールは機動力のある小部隊を使うのが上手く、自軍より多数の敵を何度も破って勢力を拡大していったのだ。ティムールが死ぬまでの35年で、ティムール朝は中東のシリア、イラン、イラクなどを制圧し、かつてチンギス・ハンが作ったモンゴル帝国の西半分を支配下に置いたのだ。」
摩耶「おやつでてるんだ」
悠「おやつ出さないと何でもかってに食べるからな」
恋「そこまで卑しくないわい!!」
悠「あと、やたら麦を毛嫌いする」
亘理『むぎ?』
千世子「また、ティムールは軍事だけでなく国政でも力を発揮。多くの建築物を建てたほか、農地や街道を整備して商業を発展させた名君だったのだ。」
悠「麦飯とか一切食べない」
恋「麦はもう嫌じゃ!まっしろな米が食えるんじゃから米でいいじゃろ!」
神姫「麦に対して何かトラウマでもあるのかしら」
摩耶「かなぁ。麦ごはん美味しいけどね。」
亘理『押し麦いいよね。』
千世子「ティムールは、攻略した土地で略奪や破壊などを行っているのだ。インド西部の都市「デリー」を占拠した時は10万人物の捕虜を虐殺したというのだ。このためロシアなどでは、ティムールは「侵略者」「人民の抑圧者」などと呼ばれ嫌われているのだ。」
摩耶「ここのご飯て……」
雨「冥が作ってるわ」
花子『何気に充実してるのね……』
恋「お主はどうしとる?」
花子『コンビニで買ったりしてる』
悠「むしろ、それに驚きだわ」
千世子「しかし生まれ故郷ウズベキスタンでは、ティムールは国民的な英雄として尊敬されているし、イスラム教徒にはティムールを独立と発展の象徴として尊敬する風潮があるのだ。どちらにせよティムールが偉大な人物であることは間違いないのだ。以上、ティムールのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「火遊びはしちゃいけないのだ」
悠「そうだな。消しとこうか」
炎『やめろぉ!』
摩耶「なにげにうるさいね。」
神姫「さっさとどうにかしなさいよ。」
悠「義鷹、メフィのおっさんに叩きつけといて」
義鷹「仕方ねぇな」
【ティムール】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。ユーラシア大陸に『モンゴル帝国』を築いた英雄「チンギス・班」。彼の死から100年後、その後継者を自称し、大帝国を築いたのがティムールなのだ。その名前は中世のモンゴル語で「鉄」を意味するのだ。「ティムール・イ・ラング(びっこのティムール)」とよばれることもあったが、これはティムールが戦いの中で右手と右足を負傷したからなのだ。」
花子『容赦ないなぁ』
恋「コイツに容赦はない」
悠「おれは容赦あるわよ!」
亘理『なんでおねぇ?!』
摩耶「悠君は容赦「され」ないひとだけどね」
千世子「チンギス・ハンの帝国が世界に広がった影響でティムールが生まれた14世紀中盤には、多くのモンゴル人が現地の習慣に溶け込んでいたのだ。ティムールの家はユーラシア大陸のど真ん中にあった「西チャガタイ・ハン国」の没落貴族で、現地の習慣に合わせてイスラム教を信仰していたのだ。」
悠「そうなんだよなぁ。優しくされたい……」
恋「充分されとるだろうが!」
悠「足りない」
恋「イラッ」
神姫「針とカッターどっちがいい?」
悠「なにされるの?!」
千世子「ティムールは読み書きはできなかったが、ペルシア語とトルコ語を自由に話すことができたのだ。若いころは盗賊まがいのことをしていたティムールだが、ジョジョに軍事的才能を発揮し、国の有力者になっていくのだ。そしてティムールが34歳になった1370年、ティムールは政敵をすべて倒し、国の実質的な支配者になったのだ。ティムールが支配した国は「ティムール朝」と呼ばれるのだ。」
神姫「刺すのと裂くの」
悠「さらっと猟奇的なこと言われてる」
恋「構わんじゃろ」
悠「お前、一週間おやつ抜きな」
恋「なんっ!?」
千世子「ティムールは機動力のある小部隊を使うのが上手く、自軍より多数の敵を何度も破って勢力を拡大していったのだ。ティムールが死ぬまでの35年で、ティムール朝は中東のシリア、イラン、イラクなどを制圧し、かつてチンギス・ハンが作ったモンゴル帝国の西半分を支配下に置いたのだ。」
摩耶「おやつでてるんだ」
悠「おやつ出さないと何でもかってに食べるからな」
恋「そこまで卑しくないわい!!」
悠「あと、やたら麦を毛嫌いする」
亘理『むぎ?』
千世子「また、ティムールは軍事だけでなく国政でも力を発揮。多くの建築物を建てたほか、農地や街道を整備して商業を発展させた名君だったのだ。」
悠「麦飯とか一切食べない」
恋「麦はもう嫌じゃ!まっしろな米が食えるんじゃから米でいいじゃろ!」
神姫「麦に対して何かトラウマでもあるのかしら」
摩耶「かなぁ。麦ごはん美味しいけどね。」
亘理『押し麦いいよね。』
千世子「ティムールは、攻略した土地で略奪や破壊などを行っているのだ。インド西部の都市「デリー」を占拠した時は10万人物の捕虜を虐殺したというのだ。このためロシアなどでは、ティムールは「侵略者」「人民の抑圧者」などと呼ばれ嫌われているのだ。」
摩耶「ここのご飯て……」
雨「冥が作ってるわ」
花子『何気に充実してるのね……』
恋「お主はどうしとる?」
花子『コンビニで買ったりしてる』
悠「むしろ、それに驚きだわ」
千世子「しかし生まれ故郷ウズベキスタンでは、ティムールは国民的な英雄として尊敬されているし、イスラム教徒にはティムールを独立と発展の象徴として尊敬する風潮があるのだ。どちらにせよティムールが偉大な人物であることは間違いないのだ。以上、ティムールのじゅぎょーだったのだ。」