ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「眠い」

千世子「ゲームのしすぎなのだ」

悠「否定は致しません」

神姫「否定とかじゃなくて事実でしょ」

悠「まぁ、そうですが!!」

摩耶「否定せず」

悠「丸二日狙いくらいじゃ死なない」

花子『身体に悪そうな生活してんなぁ』

雨「くたばらないんだけどね」

亘理『花子さん最近よく来てるね』

花子『……』

悠「暇なのか」

花子『うるさい!』

悠「怒られた」

摩耶「笑うといいと思うよ」

悠「ふひひひっ」

神姫「キモイ」

悠「気のせい」

神姫「事実」

悠「ゲリラだ!特殊訓練を受けたゲリラの仕業だ!」

神姫「面白いわね。最後に殺してあげるわ」

悠「いやいや、そのセリフは100パーセントの嘘だから」

摩耶「離してくれるよ、離してね」

亘理『ネタがわからない』

悠「コマンドー。今なら日本語吹き替え×デレクターズカット版が980で買える!」

亘理『買いに行けません』

悠「……」

亘理『買いに行けません』

悠「今度買ってきます。っか、おれが持ってるのを持ってきます。」

花子『なんで会に行けない?』

雨「あの娘、校舎からは出られないのよ。」

花子『え、そうなの?移動してたじゃない』

雨「校舎内にはどこでも出入りできるのよ」

メフィスト「タカナシさーん?いらっしゃいマスか?」

悠「ここにいるぞー!」

千世子「元気いっぱいなのだ」

摩耶「無駄にね」

メフィスト「はい、これ頼まれてたものです」

悠「サンキュ。じゃあ、はい、コカトリスの羽」

メフィスト「ほほーっ、これがコカトリスの羽デスか!」

千世子「それどうするのだ?」

メフィスト「これと新月の夜露とベラドンナを煮詰めて薬をつくるのデース」

千世子「……え、何の薬なのだ?」

メフィスト「ンーフフ」

悠「いわない恐怖」

神姫「聞くことも恐怖な気がする」

メフィスト「それではタカナシさーん!また、必要になったらわけてくださいね~!」

摩耶「ある意味、リアルモンスターハンターだよね」

悠「あれ自体がモンスターだけどな」

神姫「確かに……」

花子『あのおっさんなんか怖いな』

雨「変人だからね」

亘理『悪い先生ではないんだけどねぇ……』
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