ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

亘理『……』

千世子「……」

摩耶「難しい顔してる」

神姫「でも、手元みる限り大したことじゃないんでしょうね。」

亘理『うー……』
かちゃかちゃ

千世子「むー……」
かちゃかちゃ

雨「ゲーム、か」

悠「うーす、あったかい飲み物買ってきたぞ」

摩耶「サンキュー」

悠「ういー」

神姫「何買ってきたの?」

悠「最初はホットカルピスとかにしようかと思ったけど、誰も飲まなそうだからお茶にした」

神姫「命拾いしたわね。」

悠「そこまで?!」

摩耶「多分、頭からぶっかけてたよ」

悠「摩耶にホットカルピスをぶっかけられる……ヤバいな」

雨「お前の脳がな」

悠「えへへ」

摩耶「悠くん、悠くん」

悠「うん?」

摩耶「猛虎硬爬山と角打頂肘どっちがいい?」

悠「……」

摩耶「……」

悠「角打頂…」

摩耶「ふんーっ!」
ドゴォ!
ベキッ!
悠「ぐぇぎゃっんぬっ!!」

神姫「いい踏み込み」

雨「というか、床踏み抜いたわね…」

摩耶「やっちゃった、てへ♪」

悠「う、うぅっ……」

千世子「あっ。ちょうどよかったのだ。あんちん!」

亘理『このゲームおかしい』

悠「ひとがのたうってるのに……その対応か…」

千世子「転がってる場合は大抵自業自得なのだ。」

悠「はは、ぐうの音も出ない!」

亘理『カッコ悪い』

悠「たまにカッコイイぐらいのが素敵だろ」

千世子「なんか、このゲーム難易度がおかしいのだ」

悠「スルー……って、何のゲーム?」

亘理『ゴッドイーターリザレクション。猿が四方から攻めてきてぐちゃぐちゃになる』

悠「ソロで行け」

千世子「余計難易度あがるのだ!」

悠「一人の方が誘導しながら戦えるのに…。いいよ、おれも参加してやるよ」

神姫「なら、私もやるわ」

摩耶「これはただの虐殺になるね」

悠「おれのスナイパーが火を噴くぜ」

神姫「ああ、これ絶対に装備かぶってるわ」

悠「アルバレスト?」

神姫「アルバレスト」

千世子「どういう銃なのだ?」

悠「貫通属性しか持たない代わりに威力がめっちゃ高い銃」

神姫「これ撃ってればソロ余裕よ」

悠「序盤にこれの元を作っとくと楽だぞ。蠍狩ること多いし」

亘理『スナイパー使ったことない』

千世子「狙いずらいのだ」

悠「オートエイムモドキ弾もあるぞ」

神姫「ちなみにそれひとつで大体方がつくわ」

亘理『えぇ…どんだけー』