ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「さ・む・い」

摩耶「マヒャド」

悠「ひぎゃー!」

神姫「……メラ」
ゴスッ!
悠「ぐぇっ?!ちょ、え?……メラ?」

神姫「今のが私のメラよ」

亘理『今のが余のメラってやつだね。』

悠「威力的には確かにメラゾーマ級だった気がする……」

【ハンニバル・バルカ】

千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。日本人がようやく古墳を作り始めた紀元前250年ごろ、ヨーロッパとアフリカを分ける海「地中海』では、イタリアの大国「ローマ」と、アフリカ北部のチュニジアにある「カルタゴ」という国が、地中海の派遣を巡って激しい戦いを繰り広げていたのだ。」

悠「うおぉー!ハンニバル!!」

亘理『そんなに食いつく?!』

神姫「レクターじゃないわよ?」

悠「そっちも好きだけどな」

亘理『ハンニバルレクター?』

モノリス【⦅はんにばるれくたーはさっかとます・はりすのふくすうのさくひんにとうじょうするかくうのじんぶつです。⦆】

摩耶「ひとの臓器とか食べる方ね。」

亘理『うぇ…』

千世子「戦況はローマが圧倒的に有利だったが、ひとりの天才の登場によって戦況は完全に逆転するのだ。その天才の名は「ハンニバル・バルカ」なのだ。ヨーロッパの最強国ローマを崩壊寸前まで追い込み「ローマ最大の敵」と呼ばれた片目の英雄なのだ。」

悠「カルタゴの雷光だからな」

摩耶「じじどん」

神姫「木の実はまとめて潰した方がいい」

悠「どっかからノブノブと首置いてけがやってきそうだ」

摩耶「妖怪首置いてけなら居るでしょ」

悠「居るなぁ…」

千世子「ハンニバルは多くの情報を冷静に分析し、軍隊を機敏に動かせる理想的な指揮官だったのだ。一方で私生活の方は理想とは程遠かったのだ。ハンニバルは自分にも他人にも厳しい性格で、親友も妻も孤独な戦士だったのだ。」

亘理『なにその妖怪怖っ!』

悠「なぁにただの島津が産んだ薩人マシーンだ」

摩耶「首置いてけ。なぁ大将首だ!!大将首だろう!?なあ大将首だろうおまえ」

悠「今のは島津の方言で「こんにちは、いい天気ですね」の意だ」

雨「島津のひとに怒られてしまえ」

千世子「ハンニバルは、カルタゴ軍の司令官の息子として産まれたのだ。だが父はカルタゴの内紛のために全力で闘う事ができず、ローマに敗れたのだ。ハンニバル少年はそんな父の命令で、生涯ローマを敵とすることを神に誓ったのだ。」

亘理『じゃあ、ハンニバルはどんな人なの?』

悠「ローマ嫌いなカルタゴ人の将軍。カルタゴが生んだ汎用人型決戦老人。木いちごくれないとカルタゴほろぶ。」

神姫「間違ってはいない」

雨「正解とも言えないでしょ…」

摩耶「そういう発想ができるヒラコーもすごいよね」

千世子「26歳の若さでカルタゴの司令官となったハンニバルは、騎兵の機動力を生かした戦術で、鈍重なローマ軍相手に連戦連勝を重ねたのだ。カルタゴ軍はローマ軍よりも兵士が少なかったが、ハンニバルは巧みな作戦で数の差を逆転したのだ。」

悠「個人的には戦国無双の島津豊久も大太刀がいいんだけどな。大斧じゃなくて」

摩耶「次の無双オロチ系はまだでないかな」

悠「オロチはやりつくしたからな……次は無双キュウビか無双コントンかな」

神姫「九尾は無双オロチ2アルティメットで出したのは微妙よね。オロチ3とかでもっとしっかり作りこめばよかったのに」

悠「渾沌も居たしな」

千世子「イタリア半島の南東『カンネ』で行われた『カンネの戦い』では、ハンニバルは「包囲殲滅作戦」という戦術でローマに完勝するのだ。これは、敵の攻撃を受け流して相手を誘い込み、全軍で敵を四方八方から取り囲んで倒すという大胆な作戦なのだ。作戦は成功し、戦いはローマ全軍8万のうち5~7万を倒すという大勝利に終わったのだ。この戦術は極めて完成度が高く、現在でもヨーロッパの軍隊では、カンネでのハンニバルの戦いが戦術の教材として兵士たちに数えられているのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
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