ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「タイフーンの影響で雨だな」

亘理『だねー』

千世子「しっとりなのだ。」

悠「マジで?しっとりお肌?」
ぷにぷに
千世子「……」

悠「あー、柔らかい。いいわ、いいわぁ。」
ぷにぷに
千世子「楽しいのだ?」

悠「最近、ほっぺをつつくことがプチブーム」

神姫「眼球突いてあげようか?」

悠「やーめーてー」
ぷにぷに
千世子「言いながら、こっちをつつくのはやめないのだ。」

亘理『悠ちゃん、私のほっぺもいいよ!』

雨「阿保だわぁ」

恋「まったくじゃ」

摩耶「ふたりとも突かれたいならいってきたら?」

雨「そんなわけ!」

恋「あるか!」

摩耶「なんか揃ってるね」

メフィスト「ハーイ」

ラヴクラフト「……」

悠「濃い組み合わせで……どした?」
ぷにぷに
千世子「あんちん、今は指止めたらどうなのだ?」

メフィスト「いえいえ、特に大した用事デはないデースよ。」

ラヴクラフト「メフィスト君との契約を更新していた……だけ……だ」
ヨロロッ…

悠「契約?」
ぷにん!
千世子「話ながら指圧に緩急つけなくていいのだ。」

神姫「それよりなんかフラフラしてるわよ」

ラヴクラフト「腹が……へった……。眠たい……。」

亘理『お腹すいてるなら……チョコ菓子ある……ありますけど』

ラヴクラフト「いただいて……も?」
ゴキキッ

亘理『怖っ?!ど、どうぞ』

ラヴクラフト「感謝……バリボリ」

メフィスト「契約といっても大げさなものデはないデスよ。ただ、彼がこの世界に居るための約束みたいなものデース」

神姫「十分大げさだと思うわ」

メフィスト「私に何かあったときは悠さん、ヨロシクデース」

悠「おれかよ…」

摩耶「ホームステイ先だしね」

悠「それもそうか」

恋「よくもまぁ、平然と受け入れとるわ…」

悠「次はニャル子みたいなのを頼む」

メフィスト「よくわかりマせーん」

悠「悪魔が!」

メフィスト「悪魔デスよ」

悠「そうだったな」
ぷにぷに
千世子「思い出したように頬をつつきださないで欲しいのだ」

摩耶「でも、逃げないってことは……そういう事だよね?」

千世子「痛いことされてるわけじゃないから逃げることはないのだ」

メフィスト「美味い…」

亘理『ち、チョコ好きなんです?』

メフィスト「うむ…。あとアイス、そして供物、捧げもの……」

神姫「前半と後半の差がとんでもないわね」