ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「秋めてきてるぅ」

千世子「でも、元気そうなのだ」

摩耶「今日は暑かったからね」

千世子「太陽電池みたいなのだ」

悠「太陽の波紋で溶ける!」

神姫「溶ければいいのに」

悠「またまた、神姫さんたらジョーダンばったり」
ちょん!
神姫「……」

悠「……セーフ!」

摩耶「溜め+1」

悠「溜め攻撃は勘弁かな」

神姫「溜め1よ」

悠「ひぃ!」

千世子「あんちんは余計なことする天才なのだ。」

悠「ちょっと肩に触れただけなのに……」

摩耶「もっと大胆にいかない!」

悠「大胆に!よっしゃ!」

神姫「……」

悠「……」

神姫「……」

悠「無理です」

亘理『諦めた?!』

悠「確実に殴られる。それを感じた。」

神姫「大胆にしてもいいわよ。こっちも大胆にするから。」
ペキッポキッ

悠「怖い…」
すっ
摩耶「……」

千世子「摩耶君の後ろに隠れてもどこも隠れてないのだ。」

悠「とりあえず、秋らしい話をしよう」

千世子「ハロウィンなのだ!」

亘理『カボチャのお菓子!』

神姫「芸術の秋。」

悠「コイツらは食欲の秋だな」

摩耶「悠君は性欲の秋?」

悠「どうかなぁ、元気出るかなぁ。」

神姫「年中発情しっぱなしでしょ」

悠「そそそ、そこまで見境なくないよー」

亘理『動揺しすぎ…』

摩耶「悠君はスケベ根性で生きてるからね。」

悠「へへっ」

神姫「溜め+2」

悠「今ので増えた?!」

摩耶「やったね!」

悠「よかないよ!」

冥「皆さん、お揃いですナ」

悠「やぁ、管理人ちゃん。どうしたんだ蜘蛛っ娘と一緒で」

雨「蜘蛛っ娘いうな!」

冥「いやいや、そこで一緒になっただけですナ。昼間は温かかったですけど、夜は冷えてるので飲み物もってきましたナ」

摩耶「ありがとう」

神姫「遠慮なくいただくわ」

冥「台風ができてますナ」

千世子「週明けは雨っぽいのだ」

悠「雨」

雨「チッ」

悠「女の子が舌打ちしないの!」

摩耶「でも、されなれてるでしょ」

悠「舌打ちどころか滅多打ちですわ」

神姫「溜め-1」

亘理『あ、ちょっと下がったよ』

悠「今の下がったのはなんでだろうか」

摩耶「悠君の不幸が笑えたからでしょ」

悠「……」

恋大根【……】
トタタ

摩耶「大丈夫、幸運を運んでくれるよ恋大根が」