ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あーうー…」
ぐてっ

亘理『ダレてる』

千世子「ダレてるのだ」

悠「八月がおわっちゃったよぉ。夏がぁ、夏があぁ」

摩耶「夏欠乏症」

千世子「初めて聞いたのだ!!」

摩耶「おもに夏にハッチャけすぎた人間がかかる病気だよ」

神姫「ガスコンロで顔とか炙ったら治るんじゃない?」

悠「そんなコンロの極みとかやめてぇ。」
ぐでっ

亘理『突っ伏したままだ』

千世子「あんちん、元気出すのだ」

悠「あー……」

亘理『どうしたら元気になる?』

悠「おっぱいとか揉んだら元気出る」

神姫「よいっ、しょっと!」
ガシッ!ドゴォォ!
悠「ひでぶっ」

亘理『悠ちゃーん!』

摩耶「叩きつけるのブーム?」

神姫「最小限の動きで最大限のダメージ」

悠「お顔痛い…」

千世子「あんまり喰らってないのだ」

神姫「でしょうね」

亘理『なんで?』

摩耶「叩きつけられる寸前、額から当たりにいってるんだよ。そうすることでほとんどの衝撃を額で受け止めてる」

千世子「……結局痛いは変わらないんじゃないのだ?」

摩耶「ほら、悠君頭硬いから」

雨「阿保ね」

悠「アホと天才は紙一重」

雨「だから、アホ側でしょ」

悠「そんなに構って欲しいなんておれのことが好きなのか?」

雨「カチカチカチカチ!!」
キシャー!

亘理『虫の姿になってまで威嚇してる』

悠「照れかくしだな」

雨「やめろー!」

悠「フヒヒっ」

亘理『……』
がぷっ!
悠「なんか頭、甘噛みされた」

摩耶「照れ隠しきゃわわ」

神姫「嚙み千切られたらいいのに、ね♪」

悠「楽しそうになんかすごいこと言われた!!」

千世子「すごい笑顔なのだ…」

悠「それにしても九月ぅ……」

摩耶「またダラけだした」

神姫「うっとおしいわね。」

悠「うっとおしいと言われた……」

亘理『悠ちゃん、悠ちゃん、膝枕、ほら膝枕!』

悠「わーい」
すっ

千世子「現金なのだ」

神姫「うっとおしいかつただの構ってちゃんじゃない」

悠「Yes」

摩耶「認めちゃったね」

神姫「サンドバックとしてなら構ってあげられるわよ」

悠「痛みを伴うのはNG。」
すりすり
亘理『うひゃ///』
ゴスッ!
悠「肘?!」

亘理『あ、ご、こめん、つい…』
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