ー奇談ー學校へ行こう9
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「冷たいスープが飲みたい」
摩耶「ビシソワーズ?」
亘理『なにそれ?』
千世子「ジャガイモのスープなのだ」
亘理『へー、チヨちゃん詳しい!』
神姫「私あんまり好きじゃないわ。」
悠「おれもどっちかというと冷たいコーンポタージュ派だ」
神姫「そうじゃなくて冷たいスープが得意じゃないのよ」
【アーサー王】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。実在した英雄の中で、ヨーロッパ世界最高の英雄がジュリアス・シーザーだとするなら、架空の人物の中で最高の英雄は、今回じゅぎょーするアーサー王なのだ。アーサー王はキリスト教的価値観における理想の国王として、架空の人物であるにもかかわらず尊敬を集めている英雄なのだ。アーサー王の伝説はイギリスで生まれたが、比較的に早い段階からヨーロッパ全土に広がり、ドイツやイタリア、そしてイギリスの永遠のライバルであるフランスでも広く楽しまれたのだ。」
摩耶「そなの?」
神姫「スープとか汁ものはあったかい方がいいわ」
悠「おれは飲み物とか基本冷たいのが好きだから汁ものでも冷たいの平気だな」
摩耶「冬でもアイスコーヒー飲むしね」
悠「超寒いんだけどな」
亘理『ホット飲めばいいのに…』
千世子「アーサー王はイギリスを構成する東側の島、ブリテン島にあるという「キャメロット島」の城主であり、ログレス国を支配する国王なのだ。若いころは自ら陣頭に立って戦争を指揮したが、時代が進んでブリテン島が平和になると、アーサーは基本的に王座に鎮座し、部下の騎士たちの活躍を見守る脇役的な立場になっていくのだ。」
悠「冬でもコタツでアイス食うだろ?それと同じだ」
亘理『……成程』
雨「いや、なるほどではない」
神姫「っていうか、悠は冬に弱るでしょ。なのになんでさらに鞭打つの?マゾ?」
悠「ま、マゾじゃないよ!」
千世子「アーサー王の父親は、ブリテン島に無数にいる国王の一人「ウーゼル・ペンドラゴ」しかしアーサーは、ウーゼルが敵対している国の王妃を騙して生ませた子供なので正式な子供にできず、部下の魔法使いマーリンに預けられて育ったのだ。」
恋大根【……】
トタタ
摩耶「恋大根は今日も元気」
悠「恋より元気だから笑えるわ」
摩耶「そういえば今日は一緒じゃないんだね」
悠「ああ、逃げやがった」
神姫「逃げても家の中にいるでしょ」
悠「まぁな、あいつはひとりで出歩けない娘だ」
千世子「アーサーの伝説は、父の突然死から始まる。ウーゼルの後継者争いに揉めるキャメロットに、金床に刺さった拳剣が現れるのだ。この剣を抜いたものはブリテンの王になれるというのだが、キャメロットの有力者は誰一人剣を抜けなかったのだ。しかし、15歳になっていたアーサーは、いとも簡単にこの剣を引き抜いてしまうのだ。」
亘理『出歩けるのに、出歩かないとか…』
ドロドロ…
摩耶「怨念が漏れてる」
悠「そんなものを漏らすな」
神姫「なに、その言い方」
悠「いえ、やらしい意味はないよ。うん。」
千世子「アーサーはこの時時゛分の出征を知り、キャメロットの王として侵略者と闘うようになったのだ。アーサーはブリテン島に侵略してきた異民族を撃退してブリテン全土の王になり、さらにヨーロッパ大陸に遠征して大きな領土を獲得したのだ。」
摩耶「悠君からやらしさがない言葉が出るはずない!」
悠「え、や、あはは。いやー、照れるなー。」
雨「照れる要素ないから」
悠「めっちゃ褒められたのに?」
亘理『どこが?!』
悠「やらしさがない言葉がではずないって所」
神姫「弾針剄」
チュドン!
千世子「アーサーの破滅は意外なとこから訪れるのだ。アーサー王の王妃グウィネヴィアは、部下の騎士ランスロットと長い間不倫関係にあり、この事件への処罰を巡ってアーサー王の部下たちは二つに分かれて内戦を始めてしまったのだ。アーサーはランスロットの領地に攻め込むが、その際にキャメロットではアーサーの隠し子による反乱が発生。この隠し子と相打ちになったアーサーは瀕死の身体を引きずって、「アヴァロン」という異世界へと旅立ったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「冷たいスープが飲みたい」
摩耶「ビシソワーズ?」
亘理『なにそれ?』
千世子「ジャガイモのスープなのだ」
亘理『へー、チヨちゃん詳しい!』
神姫「私あんまり好きじゃないわ。」
悠「おれもどっちかというと冷たいコーンポタージュ派だ」
神姫「そうじゃなくて冷たいスープが得意じゃないのよ」
【アーサー王】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。実在した英雄の中で、ヨーロッパ世界最高の英雄がジュリアス・シーザーだとするなら、架空の人物の中で最高の英雄は、今回じゅぎょーするアーサー王なのだ。アーサー王はキリスト教的価値観における理想の国王として、架空の人物であるにもかかわらず尊敬を集めている英雄なのだ。アーサー王の伝説はイギリスで生まれたが、比較的に早い段階からヨーロッパ全土に広がり、ドイツやイタリア、そしてイギリスの永遠のライバルであるフランスでも広く楽しまれたのだ。」
摩耶「そなの?」
神姫「スープとか汁ものはあったかい方がいいわ」
悠「おれは飲み物とか基本冷たいのが好きだから汁ものでも冷たいの平気だな」
摩耶「冬でもアイスコーヒー飲むしね」
悠「超寒いんだけどな」
亘理『ホット飲めばいいのに…』
千世子「アーサー王はイギリスを構成する東側の島、ブリテン島にあるという「キャメロット島」の城主であり、ログレス国を支配する国王なのだ。若いころは自ら陣頭に立って戦争を指揮したが、時代が進んでブリテン島が平和になると、アーサーは基本的に王座に鎮座し、部下の騎士たちの活躍を見守る脇役的な立場になっていくのだ。」
悠「冬でもコタツでアイス食うだろ?それと同じだ」
亘理『……成程』
雨「いや、なるほどではない」
神姫「っていうか、悠は冬に弱るでしょ。なのになんでさらに鞭打つの?マゾ?」
悠「ま、マゾじゃないよ!」
千世子「アーサー王の父親は、ブリテン島に無数にいる国王の一人「ウーゼル・ペンドラゴ」しかしアーサーは、ウーゼルが敵対している国の王妃を騙して生ませた子供なので正式な子供にできず、部下の魔法使いマーリンに預けられて育ったのだ。」
恋大根【……】
トタタ
摩耶「恋大根は今日も元気」
悠「恋より元気だから笑えるわ」
摩耶「そういえば今日は一緒じゃないんだね」
悠「ああ、逃げやがった」
神姫「逃げても家の中にいるでしょ」
悠「まぁな、あいつはひとりで出歩けない娘だ」
千世子「アーサーの伝説は、父の突然死から始まる。ウーゼルの後継者争いに揉めるキャメロットに、金床に刺さった拳剣が現れるのだ。この剣を抜いたものはブリテンの王になれるというのだが、キャメロットの有力者は誰一人剣を抜けなかったのだ。しかし、15歳になっていたアーサーは、いとも簡単にこの剣を引き抜いてしまうのだ。」
亘理『出歩けるのに、出歩かないとか…』
ドロドロ…
摩耶「怨念が漏れてる」
悠「そんなものを漏らすな」
神姫「なに、その言い方」
悠「いえ、やらしい意味はないよ。うん。」
千世子「アーサーはこの時時゛分の出征を知り、キャメロットの王として侵略者と闘うようになったのだ。アーサーはブリテン島に侵略してきた異民族を撃退してブリテン全土の王になり、さらにヨーロッパ大陸に遠征して大きな領土を獲得したのだ。」
摩耶「悠君からやらしさがない言葉が出るはずない!」
悠「え、や、あはは。いやー、照れるなー。」
雨「照れる要素ないから」
悠「めっちゃ褒められたのに?」
亘理『どこが?!』
悠「やらしさがない言葉がではずないって所」
神姫「弾針剄」
チュドン!
千世子「アーサーの破滅は意外なとこから訪れるのだ。アーサー王の王妃グウィネヴィアは、部下の騎士ランスロットと長い間不倫関係にあり、この事件への処罰を巡ってアーサー王の部下たちは二つに分かれて内戦を始めてしまったのだ。アーサーはランスロットの領地に攻め込むが、その際にキャメロットではアーサーの隠し子による反乱が発生。この隠し子と相打ちになったアーサーは瀕死の身体を引きずって、「アヴァロン」という異世界へと旅立ったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」