ー奇談ー學校へ行こう9
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
テケテケ「ふむ、なるほど、ここで授業とやらをしているのか」
ズリズリ
悠「アンタ内臓めっちゃ擦れてるけど平気なのか?」
テケテケ「妖怪だから」
悠「なる……ほど?」
神姫「なら、殴られてもいたくないの?」
テケテケ「いや、普通に痛いが?」
悠「なんじゃそりゃ…」
千世子「はいはい、今日は人数が多いけどじゅぎょーしますなのだ。以前の続きからでシーザーは知性、肉体の強さ、魅力的な外見をすべて備えた万能の天才だが、最大の武器となったのは、人々の考えを読み、心を掴む人心掌握術だったのだ。」
骸骨「……何の授業これ?」
摩耶「今は英雄の授業だよ」
亘理『チヨちゃんは凄いんですよ』
骸骨「アナタの胸も凄いです」
亘理『……なにこの骸骨』
サッ
千世子「シーザーは戦場で自ら最前線に立って戦い、兵士たちの信頼を獲得したのだ。演説では兵士たちを「占有諸君」と呼び、兵士と対等の立場に立って協力を求めたのだ。」
花子「すまん」
ゴッ!
骸骨「げふぁっ?!」
摩耶「ああ、そういう感じなんだ」
神姫「標本のくせにねぇ」
悠「アンタはローアングルから眺め放題だな」
テケテケ「うむ。しかし……下半身がなくてな。まぁ、テクニックは口と手で全然問題ないのだが」
千世子「虚勢を張らない率直な性格もシーザーへの信頼を高めたのだ。『ガリア遠征』から帰還するシーザーが政敵から攻撃され、軍隊の指揮権を剥奪されたとき、シーザーはローマの国境「ルビコン川」で兵士たちに演説し、クーデターへの協力を求めているのだ。」
神姫「……」
ピッ…
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
骸骨「ぐぎゃっ!」
テケテケ「うぐぉっ!」
悠「なんでおれまで?!」
恋「……お主ら、苦労しとるじゃろ」
花子「慣れたよ…」
プールの霊「はは…」
千世子「「ここを越えれば人間世界の悲惨、越えなければ我が破滅」「人間世界の悲惨」とは性的との内戦を意味しているのだ。ローマの国境であるルビコン川を軍隊を率いて越えると、シーザーは国家の敵となってしまうのだ。そして「我が破滅」はシーザーの死を意味しているのだ。シーザーが軍隊から離れてひとりで帰国すれば、性的が彼を暗殺するのはあきらかな状況なのだ。」
摩耶「っていうか、六不思議だよね。」
花子「昔はちゃんと七不思議だったんだよ。でも、改装とかされてるうちに怪談も消えちゃうんだよ」
悠「ふーん……じゃあ、晶、連れてくといい」
晶「酷いよー!」
Q子『小学校だったわよね?よし、私が行こう!』
神姫「誰か塩持ってきて塩。」
千世子「古代~中世のイタリア史に詳しい作家の塩野七生は、普通の人間ならこの演説は逆に話すはずだと指摘するのだ。「川を越えれば私は破滅するが、ローマのためにクーデターを起こすのだ」といえば、自分の英断をローマにいる敵のせいにできるのだ。だがシーザーは「クーデターを起こさなければ自分の理想は終わってしまう。私の理想のために一緒に川を越えてくれ」と、自分の兵士たちに協力を求めたのだ。」
悠「だったら、週一くらいで恋大根かしてやるよ。怪談になるだろ」
恋大根【……】
トタタ…
摩耶「三回目の前を横切ると幸せになれるよ」
花子「怪談じゃないな」
プールの霊『でも、可愛いですよあれ。』
恋大根【……】
トタタ…
千世子「兵士に「シーザーはおれ達が必要なんだ」と思わせることで、シーザー派兵士のやる気と忠誠心を同時に高めたのだ。彼らはローマではなくシーザーの兵士として勇敢に戦い、数で劣る戦いを何度もひっくり返す原動力になったのだ。以上、ジュリアス・シーザーのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
テケテケ「ふむ、なるほど、ここで授業とやらをしているのか」
ズリズリ
悠「アンタ内臓めっちゃ擦れてるけど平気なのか?」
テケテケ「妖怪だから」
悠「なる……ほど?」
神姫「なら、殴られてもいたくないの?」
テケテケ「いや、普通に痛いが?」
悠「なんじゃそりゃ…」
千世子「はいはい、今日は人数が多いけどじゅぎょーしますなのだ。以前の続きからでシーザーは知性、肉体の強さ、魅力的な外見をすべて備えた万能の天才だが、最大の武器となったのは、人々の考えを読み、心を掴む人心掌握術だったのだ。」
骸骨「……何の授業これ?」
摩耶「今は英雄の授業だよ」
亘理『チヨちゃんは凄いんですよ』
骸骨「アナタの胸も凄いです」
亘理『……なにこの骸骨』
サッ
千世子「シーザーは戦場で自ら最前線に立って戦い、兵士たちの信頼を獲得したのだ。演説では兵士たちを「占有諸君」と呼び、兵士と対等の立場に立って協力を求めたのだ。」
花子「すまん」
ゴッ!
骸骨「げふぁっ?!」
摩耶「ああ、そういう感じなんだ」
神姫「標本のくせにねぇ」
悠「アンタはローアングルから眺め放題だな」
テケテケ「うむ。しかし……下半身がなくてな。まぁ、テクニックは口と手で全然問題ないのだが」
千世子「虚勢を張らない率直な性格もシーザーへの信頼を高めたのだ。『ガリア遠征』から帰還するシーザーが政敵から攻撃され、軍隊の指揮権を剥奪されたとき、シーザーはローマの国境「ルビコン川」で兵士たちに演説し、クーデターへの協力を求めているのだ。」
神姫「……」
ピッ…
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
骸骨「ぐぎゃっ!」
テケテケ「うぐぉっ!」
悠「なんでおれまで?!」
恋「……お主ら、苦労しとるじゃろ」
花子「慣れたよ…」
プールの霊「はは…」
千世子「「ここを越えれば人間世界の悲惨、越えなければ我が破滅」「人間世界の悲惨」とは性的との内戦を意味しているのだ。ローマの国境であるルビコン川を軍隊を率いて越えると、シーザーは国家の敵となってしまうのだ。そして「我が破滅」はシーザーの死を意味しているのだ。シーザーが軍隊から離れてひとりで帰国すれば、性的が彼を暗殺するのはあきらかな状況なのだ。」
摩耶「っていうか、六不思議だよね。」
花子「昔はちゃんと七不思議だったんだよ。でも、改装とかされてるうちに怪談も消えちゃうんだよ」
悠「ふーん……じゃあ、晶、連れてくといい」
晶「酷いよー!」
Q子『小学校だったわよね?よし、私が行こう!』
神姫「誰か塩持ってきて塩。」
千世子「古代~中世のイタリア史に詳しい作家の塩野七生は、普通の人間ならこの演説は逆に話すはずだと指摘するのだ。「川を越えれば私は破滅するが、ローマのためにクーデターを起こすのだ」といえば、自分の英断をローマにいる敵のせいにできるのだ。だがシーザーは「クーデターを起こさなければ自分の理想は終わってしまう。私の理想のために一緒に川を越えてくれ」と、自分の兵士たちに協力を求めたのだ。」
悠「だったら、週一くらいで恋大根かしてやるよ。怪談になるだろ」
恋大根【……】
トタタ…
摩耶「三回目の前を横切ると幸せになれるよ」
花子「怪談じゃないな」
プールの霊『でも、可愛いですよあれ。』
恋大根【……】
トタタ…
千世子「兵士に「シーザーはおれ達が必要なんだ」と思わせることで、シーザー派兵士のやる気と忠誠心を同時に高めたのだ。彼らはローマではなくシーザーの兵士として勇敢に戦い、数で劣る戦いを何度もひっくり返す原動力になったのだ。以上、ジュリアス・シーザーのじゅぎょーだったのだ。」