ー奇談ー學校へ行こう9
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
恋「なんで恋はまた連れてこられたんじゃ」
悠「目指せ脱引きこもり」
恋「引きこもりではない!」
摩耶「半引きこもり?」
恋「引きこもりではないといっとるだろうが!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。ヘラクレスは、ゼウスの妻である女神ヘラの目の敵にされていたのだ。ヘラは結婚と妻の権利をつかさどる女神で、ゼウスの浮気相手やその子供には例外なく嫉妬の炎を燃やす女性として描かれているのだ。」
亘理『出歩けるなら出歩いた方がいいよ?』
恋「じゃから出歩いとるというのに…」
悠「お菓子買いに行くのもひとりで行けてないだろ」
恋「土地勘がないんじゃしかたないじゃろ」
神姫「土地勘がないったって……ずいぶんこっちに来て経ってるわよね?」
悠「引きこもりだから…」
千世子「ヘラの妨害はヘラクレス誕生前から始まっているのだ。本来ヘラクレスは、ゼウスによってミケナイという都市の王になる予定だったが、ヘラによって阻止されたのだ。また生まれたばかりのヘラクレスに毒蛇を送って殺そうともしたのだ。」
恋「引きこもり引きこもりいうでない!」
雨「まぁ、昼間っからうろうろするのもねぇ」
摩耶「補導されたら面倒だしね。特に恋ちゃんは」
悠「そうだな。ぱんつはいてないし」
恋「黙れ!」
ゲシッ!
悠「えー……」
千世子「ヘラクレスは自分の子供を殺してしまったため、十二の功業を行うことになるのだが、彼が子供を殺すように仕向けたのもヘラなのだ。」
神姫「そういう趣味なの?」
恋「趣味とかではなく、着物は普通はかんもんなんじゃ!」
神姫「キャバ嬢が浴衣デーで着そうな着物のくせに」
悠「若作りしてんだよ!」
恋「フォローになっとらんわ!」
千世子「偉大な英雄出会ったヘラクレスだが、その最後はあっけないものだったのだ。ある時ヘラクレスは他国の女王に横恋慕するのだ。ヘラクレスの妻はヘラクレスの肌着に媚薬を塗って、その愛を取り戻そうとしたのだ。だが、妻は媚薬だと信じていたこの薬は、触れたものを殺す猛毒だったのだ。」
亘理『私もああいうの着ようかな…』
摩耶「あれを着て天井からぶら下がったら大惨事だよ?」
亘理『あ……』
神姫「悠と淫霊は大喜びでしょうけどね」
亘理『悠ちゃんのスケベ!!』
悠「えぇ……なんもいってないのに」
千世子「肌着を着たヘラクレスは、皮膚が焼き爛れもだえ苦しむ。最後を悟ったヘラクレスは、山の頂上で自ら焼け死んだのだ。」
摩耶「でも、大喜びでしょ?」
悠「うん」
恋「本当にこの助平は……」
悠「褒め言葉ですが何か?」
神姫「弾針剄」
チュドン!
悠「ぎゃーーー!」
千世子「死んだヘラクレスはゼウスに連れられて天上へ行き、神々の仲間入りを果たしたというのだ。あれほどヘラクレスを憎んでいたヘラもさすがに和解し、ヘラの娘をヘラクレスの新しい妻として与えたのだ。以上、ヘラクレスのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
恋「なんで恋はまた連れてこられたんじゃ」
悠「目指せ脱引きこもり」
恋「引きこもりではない!」
摩耶「半引きこもり?」
恋「引きこもりではないといっとるだろうが!!」
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。ヘラクレスは、ゼウスの妻である女神ヘラの目の敵にされていたのだ。ヘラは結婚と妻の権利をつかさどる女神で、ゼウスの浮気相手やその子供には例外なく嫉妬の炎を燃やす女性として描かれているのだ。」
亘理『出歩けるなら出歩いた方がいいよ?』
恋「じゃから出歩いとるというのに…」
悠「お菓子買いに行くのもひとりで行けてないだろ」
恋「土地勘がないんじゃしかたないじゃろ」
神姫「土地勘がないったって……ずいぶんこっちに来て経ってるわよね?」
悠「引きこもりだから…」
千世子「ヘラの妨害はヘラクレス誕生前から始まっているのだ。本来ヘラクレスは、ゼウスによってミケナイという都市の王になる予定だったが、ヘラによって阻止されたのだ。また生まれたばかりのヘラクレスに毒蛇を送って殺そうともしたのだ。」
恋「引きこもり引きこもりいうでない!」
雨「まぁ、昼間っからうろうろするのもねぇ」
摩耶「補導されたら面倒だしね。特に恋ちゃんは」
悠「そうだな。ぱんつはいてないし」
恋「黙れ!」
ゲシッ!
悠「えー……」
千世子「ヘラクレスは自分の子供を殺してしまったため、十二の功業を行うことになるのだが、彼が子供を殺すように仕向けたのもヘラなのだ。」
神姫「そういう趣味なの?」
恋「趣味とかではなく、着物は普通はかんもんなんじゃ!」
神姫「キャバ嬢が浴衣デーで着そうな着物のくせに」
悠「若作りしてんだよ!」
恋「フォローになっとらんわ!」
千世子「偉大な英雄出会ったヘラクレスだが、その最後はあっけないものだったのだ。ある時ヘラクレスは他国の女王に横恋慕するのだ。ヘラクレスの妻はヘラクレスの肌着に媚薬を塗って、その愛を取り戻そうとしたのだ。だが、妻は媚薬だと信じていたこの薬は、触れたものを殺す猛毒だったのだ。」
亘理『私もああいうの着ようかな…』
摩耶「あれを着て天井からぶら下がったら大惨事だよ?」
亘理『あ……』
神姫「悠と淫霊は大喜びでしょうけどね」
亘理『悠ちゃんのスケベ!!』
悠「えぇ……なんもいってないのに」
千世子「肌着を着たヘラクレスは、皮膚が焼き爛れもだえ苦しむ。最後を悟ったヘラクレスは、山の頂上で自ら焼け死んだのだ。」
摩耶「でも、大喜びでしょ?」
悠「うん」
恋「本当にこの助平は……」
悠「褒め言葉ですが何か?」
神姫「弾針剄」
チュドン!
悠「ぎゃーーー!」
千世子「死んだヘラクレスはゼウスに連れられて天上へ行き、神々の仲間入りを果たしたというのだ。あれほどヘラクレスを憎んでいたヘラもさすがに和解し、ヘラの娘をヘラクレスの新しい妻として与えたのだ。以上、ヘラクレスのじゅぎょーだったのだ。」