ー奇談ー學校へ行こう9
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
亘理『揺光さん、揺光さん、聞いていいですか?』
すすっ
悠「……」
揺光【……構わんが、なぜ悠の背後に居る?】
亘理『いや、深い意味はないんですけど……ね?』
悠「いや、おれに「ね?」っていわれても……」
千世子「なんか可愛いのだ」
摩耶「悠くん、ここで一言」
悠「ぴよこも可愛いぞ」
千世子「///」
神姫「ロり蕩し」
悠「みたらし団子みたいに言わんでくれ。」
【クルースニク】
千世子「こ、こほん、光あるところに影があるように、吸血鬼がいるところには吸血鬼ハンターが現れるのだ。ヴァンパイアハンター「クルーにクス」は以前じゅぎょーした「クドラク」の宿敵として生まれてくる善の象徴なのだ。名前の語源は、スロベニア語の「Krst(十字架)」または「Kratiti(洗礼する)」。まさに聖なる存在なのだ。」
揺光【それでなんじゃ?妾に聞きたいこととは?】
亘理『後楽さんとはどういう仲なんですか?』
揺光【腐れ縁じゃな。妾は狐、向こうは狸。どっちも化かす妖怪という仲じゃ】
神姫「レベルは偉く差があるみたいだけど?」
揺光【奴が真面目に呪術を覚えたり神力を高めるたまに見えてか?】
「「「『全然』」」」
千世子「クドラクが黒または赤い羊膜に包まれて生まれてくるように、クルーにクスは白い羊膜に包まれて生まれた子供なのだ。彼らは一定の年齢になると、先輩クルースニクに迎えられ、新しいクルースニクになるのだ。悪の化身であるクドラクに対して、クルースニクは光や善を象徴する存在で、予言や病気を治すという特殊な力を持っているのだ。一説ではクルースニクはすべての村に必ず一人いて、村や住人を守っているというのだ。」
悠「でも、昔から知ってるって意味ではあのジジイぐらいなんじゃないのか?」
揺光【そら、昨日今日の仲ではないからの。しかし、奴を友とは思いたくない】
悠「おれもあのジジイを扶養家族として受け入れたくない」
摩耶「着実に居すわられてるけどね。」
亘理『じゃあ……えと、これ聞いていいのかな……後楽さんとの間にこうラヴ的なものは?』
千世子「クルースニクとドラクが闘うときは、両者は牛や豚、馬などの動物に変身して激しく戦うのだ。このときクルースニクが変身した動物は、、体色が白いのですぐ見分けることができるのだ。これとは別に両者が炎の輪になって戦うという伝承もあるのだ。」
揺光【らぶ?……あぁ、愛の事か。ないない、一時的に一緒に暮らしておったことは何度かあるが。妾はあの爺と寝たことは一度もないわ】
悠「よく一緒に暮らせてたな」
神姫「そのセリフ自分にブーメランしてない?」
揺光【妾とて好きで一緒に暮らしていたわけではない。妾が適当に金持ちの男を誑かして居るところにやってきて金を無心していったり、一緒に住み込んだりしに来てただけじゃ】
摩耶「文字通り、狐と狸の化かし合いだね」
千世子「クルースニクとドラクの戦いは必ずクルースニクが勝つとされているのだ。ただし一部の地方では、無敵のクルースニクも、準備をさぼればクドラクに負けてしまうことがあるのだ。この準備の内容とは、「生まれた時の羊膜の一部を左わきに張り付けるか、羊膜を粉にして飲む」という呪術的な物なのだ。」
悠「揺光と後楽のダブルパンチは壮絶だろうな。」
雨「財産も何もかも根こそぎ奪い尽くしていきそうね」
悠「……雨、いたのか」
雨「吊るすわよ…アンタ」
摩耶「でも、揺光さんは金持ちの主人に取り入るのは分かるけど後楽さんはどうやって入り込んでくるの?」
揺光【妾の紹介でやってきたとき何とか嘯いて屋敷の手伝いとかで雇われる流れじゃ】
千世子「また、クルースニクがの伝承のなかには、「クルースニクはクドラクだけでなく、あらゆる吸血鬼と対立している」とするものもあるのだ。神の力で吸血鬼を倒すクルースニクは、スラブの人々にとって非常に頼りになる存在なのだ。」
悠「それで二人してしっちゃかめっちゃかするのか」
揺光【妾はそこまでするつもりはないんじゃがな。後楽がだいたい悪い】
摩耶「でも、国ひとつ傾けるひとだよね。揺光さんて」
揺光【こんこん、昔の話よ。昔のなぁ。】
亘理『魔性の女だ…』
千世子「クルースニクやダンピールのほかにも、バルカン半島には生まれながらの吸血鬼ハンターがいるのだ。スロベニア隣国であるセルビアなどには、赤い羊膜に包まれて生まれる「ヴィエドゴニャ」という吸血鬼ハンターがいるのだ。ヴィエドゴニャは、睡眠中に幽体離脱し、引き抜いた木や岩石を武器にして悪霊と戦うのだ。」
摩耶「魔性の女と火遊びする悠君はさすがだね。」
悠「コホン」
亘理『がるるるるっ!』
悠「なんで怒ってるんだよ」
揺光【昔は昔で楽しかったが、やはり今が一番じゃな】
千世子「ただし、ヴィエドゴニャはクルースニクと違い、死ぬと自分が吸血鬼になってしまうという特性があるのだ。そのため、ヴィエドゴニャが死ぬと吸血鬼にならないよう、膝の腱をキレ、足の爪の下にとげを刺さなければならなかったのだ。以上、クルースニクのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
亘理『揺光さん、揺光さん、聞いていいですか?』
すすっ
悠「……」
揺光【……構わんが、なぜ悠の背後に居る?】
亘理『いや、深い意味はないんですけど……ね?』
悠「いや、おれに「ね?」っていわれても……」
千世子「なんか可愛いのだ」
摩耶「悠くん、ここで一言」
悠「ぴよこも可愛いぞ」
千世子「///」
神姫「ロり蕩し」
悠「みたらし団子みたいに言わんでくれ。」
【クルースニク】
千世子「こ、こほん、光あるところに影があるように、吸血鬼がいるところには吸血鬼ハンターが現れるのだ。ヴァンパイアハンター「クルーにクス」は以前じゅぎょーした「クドラク」の宿敵として生まれてくる善の象徴なのだ。名前の語源は、スロベニア語の「Krst(十字架)」または「Kratiti(洗礼する)」。まさに聖なる存在なのだ。」
揺光【それでなんじゃ?妾に聞きたいこととは?】
亘理『後楽さんとはどういう仲なんですか?』
揺光【腐れ縁じゃな。妾は狐、向こうは狸。どっちも化かす妖怪という仲じゃ】
神姫「レベルは偉く差があるみたいだけど?」
揺光【奴が真面目に呪術を覚えたり神力を高めるたまに見えてか?】
「「「『全然』」」」
千世子「クドラクが黒または赤い羊膜に包まれて生まれてくるように、クルーにクスは白い羊膜に包まれて生まれた子供なのだ。彼らは一定の年齢になると、先輩クルースニクに迎えられ、新しいクルースニクになるのだ。悪の化身であるクドラクに対して、クルースニクは光や善を象徴する存在で、予言や病気を治すという特殊な力を持っているのだ。一説ではクルースニクはすべての村に必ず一人いて、村や住人を守っているというのだ。」
悠「でも、昔から知ってるって意味ではあのジジイぐらいなんじゃないのか?」
揺光【そら、昨日今日の仲ではないからの。しかし、奴を友とは思いたくない】
悠「おれもあのジジイを扶養家族として受け入れたくない」
摩耶「着実に居すわられてるけどね。」
亘理『じゃあ……えと、これ聞いていいのかな……後楽さんとの間にこうラヴ的なものは?』
千世子「クルースニクとドラクが闘うときは、両者は牛や豚、馬などの動物に変身して激しく戦うのだ。このときクルースニクが変身した動物は、、体色が白いのですぐ見分けることができるのだ。これとは別に両者が炎の輪になって戦うという伝承もあるのだ。」
揺光【らぶ?……あぁ、愛の事か。ないない、一時的に一緒に暮らしておったことは何度かあるが。妾はあの爺と寝たことは一度もないわ】
悠「よく一緒に暮らせてたな」
神姫「そのセリフ自分にブーメランしてない?」
揺光【妾とて好きで一緒に暮らしていたわけではない。妾が適当に金持ちの男を誑かして居るところにやってきて金を無心していったり、一緒に住み込んだりしに来てただけじゃ】
摩耶「文字通り、狐と狸の化かし合いだね」
千世子「クルースニクとドラクの戦いは必ずクルースニクが勝つとされているのだ。ただし一部の地方では、無敵のクルースニクも、準備をさぼればクドラクに負けてしまうことがあるのだ。この準備の内容とは、「生まれた時の羊膜の一部を左わきに張り付けるか、羊膜を粉にして飲む」という呪術的な物なのだ。」
悠「揺光と後楽のダブルパンチは壮絶だろうな。」
雨「財産も何もかも根こそぎ奪い尽くしていきそうね」
悠「……雨、いたのか」
雨「吊るすわよ…アンタ」
摩耶「でも、揺光さんは金持ちの主人に取り入るのは分かるけど後楽さんはどうやって入り込んでくるの?」
揺光【妾の紹介でやってきたとき何とか嘯いて屋敷の手伝いとかで雇われる流れじゃ】
千世子「また、クルースニクがの伝承のなかには、「クルースニクはクドラクだけでなく、あらゆる吸血鬼と対立している」とするものもあるのだ。神の力で吸血鬼を倒すクルースニクは、スラブの人々にとって非常に頼りになる存在なのだ。」
悠「それで二人してしっちゃかめっちゃかするのか」
揺光【妾はそこまでするつもりはないんじゃがな。後楽がだいたい悪い】
摩耶「でも、国ひとつ傾けるひとだよね。揺光さんて」
揺光【こんこん、昔の話よ。昔のなぁ。】
亘理『魔性の女だ…』
千世子「クルースニクやダンピールのほかにも、バルカン半島には生まれながらの吸血鬼ハンターがいるのだ。スロベニア隣国であるセルビアなどには、赤い羊膜に包まれて生まれる「ヴィエドゴニャ」という吸血鬼ハンターがいるのだ。ヴィエドゴニャは、睡眠中に幽体離脱し、引き抜いた木や岩石を武器にして悪霊と戦うのだ。」
摩耶「魔性の女と火遊びする悠君はさすがだね。」
悠「コホン」
亘理『がるるるるっ!』
悠「なんで怒ってるんだよ」
揺光【昔は昔で楽しかったが、やはり今が一番じゃな】
千世子「ただし、ヴィエドゴニャはクルースニクと違い、死ぬと自分が吸血鬼になってしまうという特性があるのだ。そのため、ヴィエドゴニャが死ぬと吸血鬼にならないよう、膝の腱をキレ、足の爪の下にとげを刺さなければならなかったのだ。以上、クルースニクのじゅぎょーだったのだ。」